城崎温泉と沖縄

 11月8日、兵庫県の城崎温泉を初めて訪れた。名前は全国的に有名であり、大きな旅館が立ち並ぶ温泉街をイメージしていたが、実際に行ってみると真逆の雰囲気だ。川沿いに情緒ある旅館や店舗が並ぶ。日本人が好む、人のぬくもりを感じられそうなこぢんまりとした建物ばかりである。

 伝統的な建物が保存される一方、新しい建築物も色調や規模を抑え、自己主張しずないが、個性を失っていない。道に面した酒屋の一角には、地酒を試飲できるスペースがあるのは、日本酒好きにはうれしい。

 街全体が歩調を合わせて、つくりこんだ町並みだろう。脈々と受け継がれる伝統か、強力なリーダーシップがなければできない。観光地・沖縄でも実現してもらいたい風景だが、なかなか難しいだろう。たいていの景観は、人工的なリゾート街か、自然発生的に生まれた街並みに分かれてしまう。

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