昭和の雰囲気を残す工夫を  完成間近の公設市場周辺

 2019年から建て替え工事に入っていた那覇市の牧志第1公設市場が、新しい外観を見せている。2023年春ごろにはオープンするらしい。ホームページなどに完成予想図があったから驚くことはないが、改めて「もう少し工夫はできなかったものか」という思いが湧く。

 那覇市といえば観光産業が柱であり、首里城と並んで主要な観光スポットの公設市場だから、単に古くなったから新しくするだけでよいのだろうか。公設市場周辺は昭和の時代を感じられるレトロな雰囲気が観光客を惹きつけていることは明白。古いものをそのまま保存することは難しいにしても、デザインなど工夫の余地はなかったのだろうか。

 公設市場周辺は老朽化が進んでいるから、いずれは全体的に建て替えの問題に突き当たるはず。地域全体として昭和の雰囲気を残すために計画的な街づくりができるのは行政だけのはずだが、音頭をとる気配は一向に感じられない。予算がないとしても、知恵を絞るなりして民間の資本を活用するとか何とかできないものだろうか。

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