2023年12月9日 / 最終更新日時 : 2023年12月9日 okihon-ya 本の紹介 アイヌと琉球人の分岐点は 瀬川拓郎著『アイヌ学入門』 本書はアイヌの文化や歴史について解説しているが、その中で一番興味深いのは文化とは固定されたものでなく、周辺文化と交流するうちに絶えず変化することだ。例えば、アイヌといえばクマ祭りが有名だが、周辺地域との交易に伴ってイノ […] 共有:TwitterFacebook
2023年12月2日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 okihon-ya 時の話題 千ベロとNAHAマラソン 飲み屋街の週末点景 今日(12月2日)夕方、那覇市・牧志公設市場周辺の飲み屋街を歩いていると、一軒の店の前に数十人ほどが並んでいた。沖縄では飲み屋の前に列ができる光景はあまり目にしない。列の後ろの方で待つ人に尋ねると、千ベロながらツマミが […] 共有:TwitterFacebook
2023年12月2日 / 最終更新日時 : 2023年12月2日 okihon-ya 本の紹介 ユタ誕生に降りかかる過酷な試練 谷川健一著『神に追われて 沖縄の憑依民俗学』① 沖縄では、悩みや苦しみを抱える人々から相談を受け、神の声を助言として伝える人を「ユタ」と呼び、現在でもそれなりの数の人がユタとしての活動をしていると聞いたことはあるが、どのようにしてユタが誕生するか具体的な例はまったく […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月30日 / 最終更新日時 : 2023年11月30日 okihon-ya 時の話題 柱が組みあがる首里城正殿 昨日(11月29日)、久しぶりに首里城正殿の工事現場に行くと、柱がだいぶ組みあがっていた。12月末くらいにはおおよそ外観が整う予定。正面の唐破風など重要なパーツは一度、実寸大の模型をつくって曲線の具合を目で確認しながら […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月25日 / 最終更新日時 : 2023年11月25日 okihon-ya 本の紹介 日本から見えにくい米国の内側 マイケル・サンデル著『実力も運のうち 能力主義は正義か?』② バラク・オバマ氏といえば、黒人初の米国大統領であり、核兵器廃絶の演説をしてノーベル平和賞を受賞し、医療保険制度の改革に取り組み、現役の大統領として初めて被爆地・広島を訪問するなど、日本国内ではリベラル・平和主義として評 […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月22日 / 最終更新日時 : 2023年11月22日 okihon-ya 本の紹介 国家による国民統合と経済成長の加速 渡辺京二著『近代の呪い』① 著者は『逝きし世の面影』で、明治維新前後に来日した外国人の目を通して当時の日本人を浮かび上がらせたが、「几帳面」「上下関係に厳しい」「内気」など従来のイメージとは異なる日本人がかつては存在したことを教えてくれた。現在の […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月12日 / 最終更新日時 : 2023年11月12日 okihon-ya 時の話題 クリスマスと沖縄の祈り 朝夕涼しくなったと感じていたが、ここ二、三日は少し寒く感じるようになった。ショッピングセンターではハロウィーンの飾りつけは、いつの間にかクリスマスの飾りつけに変わっていた。恵方巻、バレンタインデー、ホワイトデーなど新し […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月5日 / 最終更新日時 : 2023年11月5日 okihon-ya 時の話題 王朝行列に見る琉球と中国と日本 那覇市の国際通りで5日、4年ぶりとなる琉球王朝絵巻行列が繰り広げられたが、日本、琉球、中国の衣装の違いを感じた(忠実に衣装が再現されていると仮定して)。琉球の役人たちはぱっと見ると日本の着物のような衣装だが、決定的に違 […] 共有:TwitterFacebook
2023年11月4日 / 最終更新日時 : 2023年11月4日 okihon-ya 未分類 学歴主義と能力主義が招く分断の時代 マイケル・サンデルル/鬼澤忍訳 『実力も運のうち 能力主学歴義は正義か?』① 「運も実力のうち」はよく聞くが、その反対「実力も運のうち」とはウケを狙った「逆張り」と思う人がいるかもしれない。しかし、本書を読み始めれば、奇をてらった言い回しでないことがすぐに分かる。 そもそも、実力や能力とは何か […] 共有:TwitterFacebook
2023年10月28日 / 最終更新日時 : 2023年10月28日 okihon-ya 本の紹介 感情を極力抑えた筆致に感じる別世界 サン=テグジュペリ『夜間飛行』 沖縄に関連した書籍やイマドキの流行り本を手にとることが多いが、たまに毛色の違う本にも当たってみたくなる時がある。なんとなく本屋で見つけて手にとったのが本書である。著者には「星の王子様」のイメージがあった。 ロマンティ […] 共有:TwitterFacebook