「沖本屋」は沖縄関連本専門のオンライン書店です。「沖縄から日本の過去と今が見えてくる」の視点から、沖縄関連書籍を紹介・販売しきます。新刊としては沖縄探見社の本を取り扱っています。データを中心にわかりやすくコンパクトに、沖縄が抱える問題をまとめている点が特徴です。このページでは、そんな沖縄探見社の本の概要を紹介しています。本の購入については、沖縄県内にお住まいの方は主な書店で可能ですが、「お問い合わせ・ご注文」コーナーからメールで申し込むこともできます。


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『沖縄の基地と性暴力』

民家に押し入り女性の拉致も/現在まで続く悲劇の数々


A5判、全96ページ、並製本、沖縄探見社編、本体価格1000円+税、2017年発刊 

  基地に絡んで沖縄で繰り広げられた膨大な性暴力の歴史を振り返る本書の概要は次のとおり。

①   目を覆いたくなる膨大な残虐事例

太平洋戦争に始まり、米軍統治下を経て、本土復帰後の現在に至るまで絶えることのない、性暴力の数々を紹介する。驚かされるのは件数の多さだけでない。屈強な男たちが大人数で暴行、武器を手に女性宅に侵入、抵抗する女性をメッタ突きなど、凄惨な事件が繰り返される。

②   戦争があおる性暴力の構造を分析

住民の意志とは無関係に、直接、間接に「戦争」に巻き込まれ続けた沖縄。増幅され巨大化した憎悪と差別意識は、飢えた野獣のように社会の最も弱い部分を探し出し徹底的に攻撃する。この構造は、沖縄の支配者が旧日本軍から米軍に転じても変わらなかった。

③   犯罪を助長する風潮や法制度

沖縄が本土に復帰した後も、法の下の平等、人権の尊重、情報公開といった民主主義の基本原則よりも、米軍基地を優先させる法制度や風潮が犯罪を助長してきた事実は否定できない。殺人容疑で逮捕された米軍属は「逮捕されることは心配しなかった」と語った。

<本書の主な構成>(一部抜粋)

 第1章 旧日本軍の性暴力と沖縄:共通する性暴力の土壌/中国から沖縄守備軍へ/被害者と加害者からの証言/人格を狂わせる戦場/沖縄における性暴力/沖縄への差別意識/住民をスパイ視/100カ所を超える慰安所/強制的に集められる女性/心と体に刻まれた傷 第2章復帰前の性暴力:若い女性を拉致/自警団の結成や声の掛け合いも/性暴力に甘い軍部中央/「忘れられた島」/狙われる沖縄女性/日ごろから女性を物色か/米軍からの指導通達/米兵の住居侵入が頻発/「オモチャ」にすることが目的か/あからさまな沖縄差別/米軍関連の仕事で被害に


『データで読む沖縄の自然環境』

50年で大きく変貌したサンゴ礁/希少種の新たな天敵

A5判、全112ページ、並製本、高橋哲朗著 本体価格1000円+税 2016年発刊 

① 今脚光を浴びる沖縄の自然

沖縄県内では、国際的に重要な湿地として5カ所がラムサール条約登録地。国立公園も「西表石垣」「慶良間諸島」に加えて、新たに「やんばる」(沖縄本島北部)が指定される見通し。世界自然遺産登録をめざした動きが活発化する。

② 何が沖縄の自然をむしばむか

 一方、現状を見渡すと、沿岸部の開発や埋め立て工事、赤土の流入、外来種の侵入、地球温暖化、さらに米軍基地がまき散らす有害物質など希少な動植物や国内随一のサンゴ礁への脅威は大きい。 

③ 図表も使って分かりやすい解説

 やんばる(本島北部)の森からマングローブ林やサンゴ礁まで、沖縄の自然を網羅するデータを図表とともに使ってやさしい説明。専門性の高い内容についてはコンパクトで分かりやすい解説や背景説明を加えている。

<本書の主な構成>(一部抜粋)

第1章 希少な生き物たち:微妙な生命バランス/押し寄せる開発の波/新たな天敵の出現/変わる生育環境 第2章 干潟・マングローブ林:命を育む遠浅の海/変貌する中城湾/野鳥の楽園 第3章 サンゴ礁:県内全域調査/サンゴを脅かす要因/慶良間諸島国立公園 第4章 米軍基地:環境問題から見た辺野古移設/隠される汚染物質



『データで読む沖縄の基地負担』

絶えない航空部品の落下紛失/オスプレイの恐怖

A5判、全128ページ、並製本、沖縄探見社編
定価1100円+税、2015年発刊


 沖縄の基地問題をめぐって、日々伝えられる情報やデータは断片的で、時として専門的な用語をはらんでおり、分かりにくいことが多い。そこで、分野ごとに関連する情報やデータを結びつけ時間軸に沿って並べ替えるとともに、やさしい説明を入れ解きほぐすことによって、基地負担の全体像がみえてくる。近年起こった基地問題に関するデータを網羅。

① 基地問題は「普天間」だけじゃない

 航空機騒音、米兵犯罪、事故の危険、環境汚染、さらにベトナム戦争時代の「遺産」枯れ葉剤問題も終っていない! 豊富なデータで浮かび上がる実態

② 新たな基地負担を問う

 隠蔽と不信の連鎖が渦巻く中でオスプレイを配備。「アメとムチ」で普天間基地の辺野古移設が強引に進められる。負担軽減と呼べるのか

③ 基地をめぐる「歴史認識」

 沖縄の基地問題を真に理解するためには、本土防衛の「防波堤」となった沖縄戦や、本土の反基地運動を緩和するために実施された海兵隊の沖縄移転を踏まえる必要がある

<本書の主な構成>

第1部 基地負担とは何か/隠される汚染物質/減らない騒音被害/明かされない事故原因/揺らぐ法の下の平等 第2部 新たな基地負担:オスプレイの配備/複雑な開発史/配備をめぐり高まる懸念/新基地建設をめぐる動き:複雑化・長期化する移設交渉/豊かな自然が残る大浦湾/知事承認を目指す政府戦略/新基地にまつわる「神話」 第3部 沖縄の戦後70年と米軍基地:沖縄における基地の起源/海兵隊の移転/基地被害年表など




『沖縄の伝統行事・芸能を歩く』

岡本太郎を驚かせた民俗芸能を味わう


A5判、全128ページ、並製本、高橋哲朗著、本体価格1,100円+税、2014年発刊

① 沖縄の多様でユニークな行事・芸能

 天才・岡本太郎を「こんな小さな島の中に、どうしてあんなに数多く、豊かに残っているのか」(『沖縄文化論 忘れられた日本』より)と驚嘆させた民俗芸能を、沖縄に今も息づく旧暦文化に沿って紹介する 

② 写真を多用し地域ごとの特色や伝統の由来を解説

 同じ季節の節目でも沖縄では本土とまったく異なる行事が行われる。また、沖縄の中でもエイサーや獅子舞、綱引きなどは地域ごとの違いが際立つ。豊富な写真とともに地域の特色や伝統の由来を解説する 

③ 自分の目と耳で堪能する! 開催・鑑賞情報も掲載

 観光県・沖縄では伝統行事・芸能を気軽に見られる機会は多い。エイサーをはじめ地域のイベントの中で頻繁に上演されるからだ。こうしたイベントの開催・鑑賞情報もふんだんに盛り込んでいる。 

<本書の主な構成>

紹介する旧暦と行事・祭り:鬼伝説と人間の距離(暦十二月八日 鬼餅)/大漁旗で新年の祝い(旧暦一月一日~ 旧正月)/辻の華ジュリ馬(旧暦一月二十日 二十日正月)/極彩色の神輿が海へ(旧暦三月三日 浜下り)/沖縄角力は四つ組みから(新暦五月 牧志ウガン角力大会)/海人の誇り爬龍船競漕(旧暦五月四日 ハーリー)/山で霊力をまとう男たち(旧暦七月の亥の日 シヌグ)/胸に響く太鼓の音と踊り(旧盆 エイサー)/静寂の祈りと歓喜の競漕(旧盆明け最初の亥の日 塩屋の海神祭)/綱に注ぐ魂と肉体の躍動(旧暦六月~八月 大綱引き)/威厳と愛敬のリアルな動き(旧暦七月~九月 獅子舞)/多彩な芸能を見られる機会(旧暦八月 八月踊りなど)



『国会議員になった「隠れキリシタン」』
 ー時代に翻弄された日系二世の肖像ー

禁教時代を耐え抜いた信徒たちの「それから」

B5判、全ページ192、並製本、高橋哲朗著、本体価格1400円+税、2009年発刊


 2018年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録され注目を集めているが、江戸時代にキリスト教徒が潜伏したのは長崎や天草地方だけではない。本書 『国会議員になった「隠れキリシタン」』で紹介する福岡県大刀洗町の今村は、潜伏していたキリスト教徒の多くが明治以降、ブラジルへ移住したというダイナミックな歴史を持つ。

 ブラジルに移住した今村出身者から生まれた日系二世が、本書で焦点を当てる平田進である。彼は青年期を迎えた太平洋戦争前後、ブラジルと日本が敵対関係にある中、2つの国にルーツを持つ二世としてアイデンティティのありかに悩む。戦中を日本で過ごし、戦後はブラジルに戻って政界に進出し国会議員になり、両国の橋渡し役を務める。平田進を通して、宗教の自由が認められたはずの近代日本で、隠れキリシタンの末裔たちがたどった運命、彼らの「それから」を追ったのが本書である。


 

<本書の構成>

 第1章 福岡県大刀洗町(今村)/第2章 開拓地に教会を/第3章 ブラジルに日系人学校を設立 /4章 二つのナショナリズム /第5章 戦争協力アナウンサー /6章 検閲の時代と日系二世/7章 ブラジルで「異分子」から再出発 /第8章 大臣からテロリストまで/9章 「ブラジルブーム」の陰で



『いかに「基地の島」はつくられたか』

基地建設が引き起こした沖縄の苦悩と混乱
復興と平和の道を歩む本土との分岐点はどこに

A5判、全96 ページ、並製本(カバー付き)、沖縄探見社編、本体価格1000円+税、2013年発刊


① 図やデータを使って分かりやすく解説


終戦から1950年代にかけて、複雑な要因が絡み合い「基地の島」に変っていく沖縄の姿を図やデータを使いながら分かりやすく解説する

 

② 基地建設で本土が得たものは

本土で縮小された米軍基地が沖縄では銃剣とブルドーザーによって押し広げられ、本土企業が建設ブームにわいた。「基地の島」は、降り注ぐドルの雨が本土へ流れ日本の復興を後押しするとともに、東アジアで東西両陣営の緊張関係が強まる中、軍備増強を求める米国の圧力を本土からそらす材料になった

 

③ 住民の視点から沖縄の変貌をとらえる

沖縄戦で財産を失い、基地建設で土地を奪われた沖縄住民。生活の糧を求めて基地で働くが、待っていたのは差別待遇、低賃金、横暴な米国人上司だった

<本書の構成>

序章 海外進出の始まりと結末/第1章 基地建設と復興のはじまり/ 第2章 沖縄の長期保有へ/第3章 本土企業が大量受注/ 第4章 武装兵士と強制立ち退き/第5章 本土と沖縄の反基地闘争/ 第6章 「海兵隊の島」へ /第7章 アメリカの核戦略/ 第8章 新たな経済政策と土地接収




『沖縄戦の「狂気」をたどる』

住民証言 ―米兵より日本兵が怖かったー
兵士証言 ―僕らは消耗品ー


A5判、全96ページ、並製本、沖縄探見社編 、本体価格900円+税、2012年発刊

① 沖縄戦を特徴づける「地上戦」とは何か

本書では、沖縄県内の各地に残された数々の証言をもとに、敵と味方、兵士と住民、軍国主義と民  主主義など単純な対決構造ではとらえきれない沖縄戦の複雑な様相を読み直していく


② 国家間の緊張が高まる今こそ、「狂気」に向き合う

壕の追い出し、食料の略奪、住民のスパイ視や虐殺、兵士の自爆や薬殺、「集団自決」、アメリカ兵の横暴…。追いつめられ、情報の遮断された「戦争」という空間の中で起きた「狂気」を、目撃者や当事者の視点から追体験する。TVゲーム的な戦場イメージを超えて、戦場の実相へと想像力を働かせる


③ 戦後の沖縄と本土の関係の原点

沖縄戦を通じ、本土と沖縄の関係が浮き彫りにされ、沖縄とアメリカの関係も決定的なものとなっていく

<本書の構成>

第1章 「狂気」の背景/第2章 壕の追い出しや食料の略奪/ 第3章 スパイ容疑/第4章 投降の阻止/ 第5章 子供の悲劇/第6章 日本兵に殺される住民/ 第7章 「集団自決」/第8章 兵士の体当たり攻撃と薬殺/ 第9章 アメリカ兵の横暴



『沖縄・米軍基地データブック』

A5判、全96 ページ、並製本、高橋哲朗著、本体価格900円+税、2011年発刊


①  基地問題は「普天間」だけじゃない!

航空機騒音、米兵犯罪、事故の危険、環境汚染など基地被害を多面的にやさしく解説


② 豊富なデータで浮かび上がる実態

騒音測定結果がどう変化し、犯罪、秘密主義、事故や火災がいかに繰り返されたかを検証


③ 「歴史」を抜きにして真の理解なし


基地問題を真に理解するため、「本土」と沖縄と戦争の関係、基地にゆが

められた経済、沖縄の米軍基地がいかに変化してきたか、など「歴史」に学ぶ

 日頃から関心を持ってニュースを見たり、新聞・雑誌の関連記事を読んだりする人にとっても、基地問題は分からないことが多く、全体像をつかみにくいのではないだろうか。関連情報は、日々の暮らしから外交・軍事など幅広い分野に及び、理解には専門知識が必要なこともあるからだ。さらに、日本、沖縄、米国の長年にわたる歴史も複雑にからみあう。そうした基地問題を数字と図表もまじえ、やさしくコンパクトにまとめている。


<本書の構成>

第1章 沖縄の「負担軽減」は本物か/第2章 減らない航空機騒音/第3章 米兵犯罪の取り調べに厚い壁/第4章 事故の危険にさらされる住民/第5章 見えにくい汚染物質/第6章 米軍基地と沖縄経済/第7章 沖縄における米軍基地小史/第8章 普天間基地移設問題の経緯