観光・芸能の島、沖縄の将来を憂う
那覇市内の繁華街はほとんどがシャッター商店街と化し、かろうじて開いている飲食店も夕食時でもガラガラ。活気があるのはスーパーぐらいである。いずれは新型コロナも収束するだろうが、どれだけの爪痕を沖縄に残すか見通しがつかない。
地元紙によれば、新型コロナの影響で、県内における3月の有効求人倍率は前月に比べ、0.05ポイント低下し全国最低の1.06倍を記録。19年度の入域観光客数は前年度に比べ5.3ポイント(53万5100人)減少し946万人にとどまったという。観光業に頼る沖縄経済への影響は今後、さらに深刻になり他府県と比べても大きくなることが予想されよう。
現在の新型コロナ感染数を見る限りは、外出・移動への自粛要請が解除されるのは1,2カ月先というのは期待できない。しかも、まずは生活に身近な商店などが制限の対象から外され、観光関連施設への出入りが自由になるのは一番遅くなるだろう。また、沖縄は各種芸能活動が盛んだが、新型コロナ感染の拡大によってイベント・公演は軒並みキャンセルである。今年4月中旬の集計によれば、文化・芸能活動の減収は1憶2560万円にのぼるそうだ。