失われた季節感
5月31日未明は、最低気温が25度を下回らない熱帯夜だったようだ。汗まみれになりながら朝、目覚めた。4月は寒い日が多く、5月はコロナ予防から自宅内や自宅周辺で過ごす時間が長かったせいか、季節感がなくなり、知らぬ間に真夏が到来した気分である。ああ、もうすぐ6月。1年の折り返し地点が近い。コロナ感染が広がる前から、行動範囲が狭まりがちだった。十年以上沖縄に住んでいると、県内はたいてい行ったことがあり、歳とともに好奇心が薄れる。ちょっと遠くまで出かけることが億劫になる。この億劫の感覚をコロナが加速させる。世界は小さく薄っぺらくなってしまう。