絵巻物を見るような沖縄の綱引き
10月13日、那覇市では大綱挽が行われたが、本番の綱引きの前にはさまざまな行事が繰り広げられる。まず午前11時半すぎ、長さ数メートルある旗頭を中心に地域ごとの行列が国際通りを練り歩く。一斉に鳴り響く太鼓、鉦、法螺貝の音が響きわたり、爆竹の音が辺りの空気を震わす。午後2時半すぎからは、通行止めにした国道58号に会場を移す。東と西に分かれ旗頭や空手の演舞が披露された後、東の綱と西の綱の先にカヌチ棒が入れられ繋ぎ合わされる。それぞれ東と西の綱の奥から、支度と呼ばれる武将の衣装をまとった男たちが板の上に担がれて現れ、中央近くで対面し見栄を切り合う。こうして午後4時近くになり、ようやく綱引き本番となる。