異様に早いデイゴの開花

 3月21日午前、那覇市の新都心に近い公園で、デイゴが花をつけているのに気づいた。燃えるような赤色で、サヤエンドウのような形の花びらが開く姿は、枝から炎が噴き出ているようにもみえる。何日も前から花は開いていたのだろう、すでに花びらの一部が地面に散らばっていた。

 デイゴの開花は早くても4月のはずである。振り返っても3月というのは記憶にない。今年の冬は例年に比べて暖かかった影響だろうか。近年はデイゴが花をつけること自体あまり目にしなくなった(デイゴにつく寄生虫がひろまったせいともいわれる)だけに、本来ならば良いニュースのはずだが、異様に早いというのはどこか後味の悪さが残る。自然の歯車が狂った証しと結びつけたくなる。新型コロナウィルスの感染ニュースばかり聞こえてくる昨今、何か悪いことが起きる兆候のような気がしてくる。

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