首里城で使われる材木も神聖視?

 琉球王国時代、首里城で使われる木材を本島北部から首里まで運ぶ祭事「木曳(こびき)式」が行われたが、2019年の火災で焼失した首里城正殿などを再建するにあたり、この「木曳式」の再現が10月29日から国頭村で始まり、今日(10月30日)は、再建に使われる木材(御材木<おざいもく>)が那覇市国際通りで開かれた第7回世界のウチナーンチュ大会前夜祭パレードで披露された。

 報道によれば、御材木は樹齢98年、重さ約4トン、長さ約9メートルのオキナワウラジロガシ。首里城正殿で玉座のある御差床(うさすか)の屋根を支える梁として使われるという。国頭から送り出される時には、独特の歌と踊りが捧げられるなど、神聖なものとして運ぶ際の儀式がいくつもあったようだ。首里城には城内で使う材木を搬入するための専用門「木曳門」が存在する。11月3日には首里城の再建のための起工式が行われる。(T)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です