本土と沖縄で異なる占領政策
1945年に太平洋戦争が終わってから1952年にサンフランシスコ講和条約が発効するまで日本本土も占領下に置かれたが、沖縄の米軍統治とは異なる。沖縄の占領が20年長いだけでなく、質的にも異なっていた。本土の占領は米国だけでなく連合国によるものであり、「日本の民主化」という旗印が掲げられたのに対して、沖縄の占領は米軍単独であり、軍事拠点を築くというむき出しの国益が前面に出ていた。大衆文化から政治・経済まで米軍統治を多面的に検証した宮城悦二郎編『復帰20周年記念シンポジウム 沖縄占領~未来へ向けて~』には、目的達成のためには沖縄住民に容赦のない占領者としての米国の顔が表れている。(T)
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