吉本隆明『琉球弧の喚起力と南島論』(河出書房新社 1989年)
1988年に那覇市で、吉本隆明氏による基調報告をもとに開催されたシンポジウムを収録したのが本書である。シンポジウムには吉本氏のほか、日本思想史、宗教学、沖縄考古学・民俗学などの研究者が参加している。南島論とは沖縄などの南島の基層を掘り下げ日本全体を照らし出すことによって、私たちの精神を天皇制の呪縛から解き放ち、世界的に普遍的な場所を誘おうとする壮大な試みである。(T)
1988年に那覇市で、吉本隆明氏による基調報告をもとに開催されたシンポジウムを収録したのが本書である。シンポジウムには吉本氏のほか、日本思想史、宗教学、沖縄考古学・民俗学などの研究者が参加している。南島論とは沖縄などの南島の基層を掘り下げ日本全体を照らし出すことによって、私たちの精神を天皇制の呪縛から解き放ち、世界的に普遍的な場所を誘おうとする壮大な試みである。(T)