小玉正任著『島痛み 沖縄の離島に生きる』
タイトルの島痛みとは、離島ゆえの苦しみ。小さな離島では水、電気、医療、教育などの面で大きなハンディを負う一方、都市部にはない魅力にあふれる。著者は沖縄総合事務局長や沖縄開発事務次官などを歴任しながら、沖縄の離島の魅力にとりつかれ、たびたび訪問する。島の人々の暮らしを紹介するとともに、島の歴史や地名の由来、ハブの習性や特徴にも触れる。中でも、交通手段が限られた多良間村水納島に3回足を踏み入れたのは、思い入れの深さを物語る。(T)
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