ネット時代に見る那覇の居酒屋盛衰

 久しぶりに牧志公設市場周辺の商店街を歩いてみた。ちょっと見ない間に新しい店ができていることは珍しくないが、「こんなところに?」と思う場所に屋台村ができていた。花笠食堂のさらに奥まったところだ。ほかには店らしい店がなかった場所だ。噂では聞いていたが、今日(6月19日)のぞいてみると確かにオープンしている。平日の午後5時前後とあってまだ客は少ないようだ。

 公設市場周辺は観光客を狙って以前に比べても居酒屋が増えたものの、店によって客の入り具合は明暗を分けている。公設市場に近い魚料理が評判の店は開店間もないにもかかわらず、ほぼ満席。何週間前に前を通った時も似たような状況だった。こことは別に十数年来愛用してきた店も、繁華街から離れ住宅街にぽつんと灯りが灯るという立地だが、最近はいつ行っても入れない。特に宣伝していないものの、客の半数近くは外国人。旅行ガイドに載っていないにもかかわらず、ネット情報をもとに集まってくるらしい。たとえ1人でも予約が必要のようだ。今の時代はすぐにネットを通じて情報が伝わる。いい店というのは気が向いたときにふらりと立ち寄るのは難しくなっているようだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です