沖縄のひな祭りとは?

もうすぐ桃の節句・ひな祭りである。一般的にはひな人形が飾られるが、沖縄の場合はまったく違った風景が広がる。「浜下り」と呼ばれ、女性たちが中心になり海に入って邪気や厄災を清める行事。しかも旧暦の3日3日に行われる。ひな祭りとは関係ないように思えるが、もともとは女の子についた厄や穢れを人形に移して取り払うことから始まったといわれることから、沖縄の浜下りはその原形に近いのかもしれない。
県内の浜下りでも、うるま市平安座の「サングヮチャー」(「3月節句」などと訳される)が有名。旧暦の3月3日から3日間催されるが、中日の3月4日「トゥダヌイュー」の儀式が一番の盛り上がりを見せる。タマン(フエフキダイ科ハマフエフキ)をかたどったお手製の神輿を中心に地元の人々が集団で海に入り沖合のナンザ岩までを往復する。写真はこのときのものである。