方向性の見えない那覇市の繁華街

 那覇市の沖映通りと国際通りの角が、いつのまにか更地になっていた。観光客で賑わうドン・キホーテビルの向かい、市内の観光中心地にぽっかり穴があいた。どんな建物ができるか噂は聞かないが、場所と広さから考えて那覇市の中心街のイメージに大きな影響を与えることになろう。

 沖映通りと国際通りの交差点に近い元沖縄三越のビルは新たに飲食店街が入ったが、今年になって閉店となり土地やビルを県外企業が買収したらしい。また、牧志公設市場の衣料・雑貨部は数年前に民間企業へ売却され、跡地がどのように利用されるか注目されていたが、どうやらメキシコ料理店が近くオープンするようだ。

 ただ、このように那覇市の繁華街で新しい動きがみられるものの、それぞれに関連性や統一性はなく「相乗効果」は期待できそうにない。これまで観光客をひきつけてきた那覇市繁華街のレトロな雰囲気を生かそうとする計画や方向性が示されていないのは残念な気がしてならない。

 

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