比嘉朝潮著『蠧魚庵漫章』
本書の題名について著者はまえがきで説明している。「蠧魚(とぎょ)」とは「やたらに本を読むばかりでこれを活用しない」であり、「漫章」とは「思いつくままに筆にする」である。確かに「説話にあらわれた猿」「沖縄の囲碁の歴史」「沖縄の貨幣」を論じたかと思えば、『御三代伊江親方日々記』『琉球古来の数学』『薩藩財政研究資料』『琉球戯曲辞典』などの著作も取り上げる。まさに筆は自由闊達、著者の関心は留まるところを知らない。(T)
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