首里城正殿の復元へ本格的に始動
久しぶりに首里城を訪ねると、正殿跡あたりに白っぽい外壁の巨大な建造物が居座っていた。正殿の復元に使われる木材の倉庫や加工場だそうだ。「見せる復元」として、復元作業をする様子が横の通路からガラス越しに見える仕組みらしいが、今日のところはぽつんと材木が積んであるだけで、人の姿は見られなかった。11月3日に着工式を実施したばかりだから実際に人が出入りするのはこれからかもしれない。ただ、お金を支払って入る有料区域の一部だから、観客は見せるための工夫を期待するだろう。守礼門近くの首里杜館ではだいぶ時間とお金をかけて待合室を改装したようだが、今のところほとんど展示物はなく、仏教画に出てくる雲のようなホログラムが床に映るくらいで、「何をしたいの」と思うような内装である。有料区域がこれと同じような「残念!」でなければよいが。(T)