人通りが気になる首里城と公設市場

 昨年10月末に首里城の正殿などが焼失して観光客が減ったことは明らかだろう。これは仕方ないが、昨年6月から始まった牧志公設市場の改築工事と時期が重なったことは何やら嫌な予感がする。最近、市場の周囲をフェンスで囲って、本格的な取り壊し作業に入った。

 同じ時期に、沖縄の二大観光名所が閉鎖されたことになる。公設市場は近くにほぼ同じ規模の仮店舗が設けられ、販売拠点や食堂街としての機能的な面は変わりないはずだが、市場の古い建物が醸し出す空気はなかなか代えがたいものがあった。市場中央通り界隈を歩いた個人的な印象としては以前に比べ人通りが少ない気がする。あたりに店を構えた人も同じことを言っていた。具体的な影響はもう少し時間が経てばはっきりするだろうが、何か嫌な雰囲気を払うテコ入れがほしいところだと思う。(T)

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