越間誠著『奄美 二十世紀の記録』

 奄美諸島に魅せられた著者が2000年まで、約40年にわたって風景や人を撮り続け、そのエッセンスをまとめた写真集である。藁ぶき屋根の家、牛を使った物資の運搬や農作業、頭にのせて荷物を運ぶ女性たち、豚を海岸で解体する男たち、ハジキ(入れ墨)を手の甲に入れた老女など、現在ではほとんど見なくなった奄美の姿が刻まれている。私たち日本人は長い期間、ゆったりとほとんど自然と同化するように生活していたが、ここ半世紀余りのうちに物凄いスピードで、人も暮らしも変化したことを改めて痛感する。(T)

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