沖縄も緊急事態宣言

 沖縄県独自の非常事態宣言が1月20日に出されたが、週末の昨日(1月23日)の国際通りを歩くと、「GO TO TRAVEL」を実施していた時期に比べると人通りは減っているものの、昨年4月~5月の第1回緊急事態宣言に比べると人通りは多い。これがよい状況なのか悪い状況なのか分からない。行政側がどのように新型コロナの感染を収束させようとしているか見えないからだ。

 いずれにせよ、第1回の緊急事態宣言の時は新型コロナがどのようなものか分からず緊張感が漂っていたが、今回は新型コロナ慣れしているのは確か。行政側から発せられるメッセージは相変わらず、感染予防の重要性を繰り返し我慢を求めるだけ。受け手の国民の心に響いていない。

 実際、昨年(2020年)12月17日から那覇市など県内の主要都市で飲食店や接待を伴う遊興施設に時短要請をしているが、県内の新規感染者数は減るどころか増加傾向さえみられる。もう市中感染が広まり、飲食店への人の出入りを抑えるだけでは感染者数を減らせなくなっているのかもしれない。これは沖縄県内にかぎらない問題だろう。

 中途半端な時短要請は信頼されていない。飲食店に感染予防を勧めていたかと思えば、一律に営業自粛が求められる。さらに夜間の時短要請かと思えば、昼間の食事も控えよと呼びかける。どのような根拠や科学的なデータがあるのか。「1カ月で収束させるので安心してください」といっても、具体的などのような戦略を持っているのか。これまでの政策は本当に正しかったのか。丁寧な説明がなければ本気で耳を傾けられない。(T)

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