沖縄の時間の流れはアジア

 今週金曜日(2月12日)は旧正月の元旦にあたる。那覇市内では全体的には旧正月を祝う風景はあまり見かけないが、市場(マチグヮー)界隈では旧正月を理由に閉まる店がところどころにある。沖縄で発行されるカレンダーや手帳には旧暦とそれにまつわる行事、干潮・満潮の時刻は欠かせない。漁業の盛んな町では、旧正月の飾り付けをする家があり、港では大漁旗を掲げて停泊する漁船や、集まって祝いの宴を開く漁師の姿がみられる。この時期、中国の春節やベトナムのテトなど各国の旧正月関連ニュースを聞くと、沖縄はアジアと同じ時間が流れることを感じる。それと比べると、暦という生活の根幹のリズムをあっという間に西洋式に切り替えた日本がいかに特異かが際立つ。(T)

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