尾竹俊亮著『シマのごちそう南遊記』

 食 へのこだわりが強い人は「面倒くさい」と感じる半面、うらやましいと思う。好きな食べ物を好きなように食べられれば幸福そのものだからだ。本書の著者も食については強烈な個性の持ち主である。食材や調理法はもちろん、食べ方についても周囲と摩擦を起こすことはまったく厭わない。たとえ相手が地元住民でも容赦ない。1970年代から北は奄美から南は八重山を訪れ、琉球の食をめいっぱい味わってきた。著者が取り上げる食は、グルメ雑誌で紹介されるような上品な料理ではない。食材は野菜、魚、大豆、水など地域に根づいたものであり、調理法も昔から庶民に受け継がれた手法にこだわる。それだけに、琉球の食の姿がいかに変わりつつあるか敏感に感じ取る。(T)

※本書は当サイトで販売中。本の価格や状態は「沖縄の自然・文化」の<宗教・生活風習>コーナーでご確認ください。ご注文は「お問い合わせ・ご注文」コーナーへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です