オール沖縄の行方を占う那覇市長選

 辺野古新基地への反対を掲げてまとまった「オール沖縄」だが、翁長健雄志前知事という柱を失ってからジワジワと低落傾向が続く。今年の県知事選は勝利したものの、県内の市長選は軒並み連敗である。「オール沖縄」の一丁目一番地である辺野古問題は名護市を除けば、直接的な争点にはなりにくいという面があろう。だが、それは辺野古問題以外に結束できる政策を示せないことを物語っている。選挙では候補者個人の知名度に頼る面もあり、組織として候補者を育てられないこともあろう。

 今日(10月23日)投開票の那覇市長選も、結果がどうあれ「オール沖縄」の課題は残ることになろう。今回も担ぎ上げた候補者は翁長前知事の二男と「翁長遺産」に頼り、しかも「オール沖縄」だったはずの現那覇市長は自公候補の応援に回っている。自公政権に対する対立軸がなく政治が緊張感を失ったままでは、日本経済の長期低落や戦争準備の加速ばかりが続く状況しか見えない。(T)

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