首里城の火災現場が間近に
首里城の公開エリアが12月から拡大され、火災現場を間近にみられるようになった。火災が発生した10月末から12月11日までは城内に入れず、遠くから焼け落ちた首里城を眺めるしかなかったが、今回の公開エリア拡大によって、火災の中心だった御庭に面する奉神門に近づくことが可能となった。奉神門をくぐればすぐに御庭に入り、火災の被害に遭った正殿や南殿、北殿と向き合う。
城内に入る歓会門から漏刻門まではほとんど火災前と変わらない風景が続き、広福門をくぐって奉神門に近づくと一部焼け落ちた建物が視界に入り、火災の現実を思い知らされる。奉神門に沿って京の内に向かって歩くと、道が少し上っているため、壁の向こうに火災現場となった正殿や南殿の跡がのぞく。焼け焦げた柱が何本か残り、瓦の残骸が一面にまき散らされた光景が広がり、火災前とあまりにも違い現実感を失う。ぽつりぽつり観光客の姿が見られたが、火災前に比べるとかなり少ない。