王朝行列に見る琉球と中国と日本

 那覇市の国際通りで5日、4年ぶりとなる琉球王朝絵巻行列が繰り広げられたが、日本、琉球、中国の衣装の違いを感じた(忠実に衣装が再現されていると仮定して)。琉球の役人たちはぱっと見ると日本の着物のような衣装だが、決定的に違うのは頭にハチマチをかぶっているところ(左の写真=琉球国王と臣下)。この色が官位を表すが、琉球の独自性を表す服装のアクセントように思える。一方、中国の役人も帽子のようなものを被っているが、頭のてっぺん部分が少し盛り上がり丸いシルクハットのようにみえる(右の写真=中国からの使節団)。デザインはかなり違う印象だが、構造的には日本の着物と似た点が見られる。上半身と下半身を覆う衣服が一体化している。また、帯のようなものを腰に巻いた役人もいた。日本と琉球・中国の明らかな違いは被り物があるかないか。たかが被り物だが、被っているのと被っていないのではかなり印象が異なる。(T)

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