カラスと沖縄の生態系

 写真は昨日(2月29日)自宅の窓から撮ったカラスだ。足元に写っているのはゴルフボールだろうか。宝物のように集めて隠しているのかもしれない。私が沖縄に移り住んだ十数年前はカラスを見ることはほとんどなかったが、ここ1,2年頻繁に目にするようになった。たかがカラスと思う人もいるかもしれない。しかし、これまで沖縄に生息してきた鳥類に比べ、体格は大きく雑食性で生命力・繁殖力も強そうに見える。

 沖縄本島の河川は外来種の魚によって大半の在来種が駆逐された歴史がある。すぐに目に見える変化は出ないとしても、同じようなことが鳥類にはないといえるか。既存の生態系にじわじわ影響する恐れがないか。カラスと沖縄の生態系の関係を考えるとき、何年か前、NHKで流れた映像が頭に浮かぶ。沖縄本島固有の希少種であるノグチゲラの巣から、ヒナをくわえて飛び去るカラスの姿である。カラスが沖縄全体で増えれば、同様のことがさらに頻繁に起きることになるのかもしれない。(T)

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