沖縄戦から80年の翌日に避難計画を公表

 政府は27日、有事を想定し宮古・八重山から11万人を九州・山口へ避難する計画の概要を公表したが、果たして現実的なのだろうか。民間の航空機や船舶を利用するらしい。沖縄戦の歴史を知る人は、対馬丸の悲劇を思い浮かべるかもしれない。有事の際に民間の航空機や船舶で安全にたどり着けるのだろうか。

 偶然かどうか分からないが、前日の26日は、米軍が沖縄に上陸し沖縄戦が始まってから、ちょうど80年。政治家の中には、「台湾有事は日本の有事」とか、「一戦交える覚悟」とか、勇ましい言葉を平然と口にする人がいる。27日公表の避難計画が「有事やむなし」の口実に使われないか不安を感じずにはいられない。

 那覇市の新都心公園周辺では、デイゴが花開いているのを見つけた。寒の戻りがあり、まだまだ春本番という気分ではないが、徐々に季節が進んでいることを実感する。

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