備蓄米祭りになっていないか?

 昨年の自民党総裁選では失速ぎみだった小泉進次郎氏(写真は2016年1月に宜野湾市長選の応援演説)は、政府備蓄米の素早い放出で評価を再び回復しているようだ。那覇市おもろまちのサンエーでも今日(6月19日)、政府備蓄米の販売が始まったが、あっという間に午前中で売り切れたらしい。沖縄に限らず全国各地で多くの人が並んでまで買おうとしているが、この備蓄米ブームは何なのだろうか。

 確かに米価が高騰する中、安い備蓄米は魅力だろう。しかし、特にうまい訳ではなく、国民の消費量からすればわずかな部分しか補えない。備蓄米が世間に出回るのが珍しく、マスコミでも盛んに報じるから、お祭り騒ぎという雰囲気ができたおかげではないか。とりあえずの物価対策としては悪くないが、根本的には主食の米を安定供給できる体制をどうやって築くかが本丸のはず。進次郎氏は今のところはその対策に取り組んでいるようには見えない。ムードづくりで終わらないことを期待したい。

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