試してみたZOOM取材

 今年は新型コロナ感染のせいもあり、取材にZOOMを試す機会が結構あった。事前の手続きが面倒くさそうとか、音や画像がよくないとか想像していたが、実際に使ってみると、手続きは思った以上に簡単であり、音や画像も不便を感じることはない。音声だけの電話取材に比べると、大まかながら相手の表情が見られ鮮明な画像も送れるので、ずっと便利であり、伝えられる情報量も多くなる。取材のための移動が必要ないから、こういう問題のこういう点についてピンポイントで話を聞きたい場合や、よく知っている相手からコンパクトに素早く情報を引き出したい場合には、かなりの優れものといえよう。

 ただ、複雑な話をじっくり聞きたい場合にはあまり適さないだろう。画面越しでは、相手との距離感を測るのは容易でなく、リラックスして時間をかけるムードは生まれにくい。話の細部にわたって尋ねる場合、微妙なやりとりにも入りにくい。新しい技術を使う場合はいつもそうだが、長所と問題点を踏まえながら活用することが大切だろう。

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