2021年11月19日 / 最終更新日時 : 2021年11月19日 okihon-ya 本の紹介 復帰間もない本島北部の素顔 国吉真永著『やんばる路を往く』 原稿が執筆され本書が刊行されたのは1970年代の後半、沖縄が本土に復帰してまもない時期である。サブタイトルに「ルポ・人と風土の今むかし」とあるが、本書に書かれた「今」も、現在からみれば「むかし」と化している。著者は沖縄 […] 共有:TwitterFacebook
2021年11月13日 / 最終更新日時 : 2021年11月19日 okihon-ya 本の紹介 米軍占領下の生活再建と葛藤 謝花直美著『戦後沖縄と復興の「異音」』 那覇市の公設市場界隈「マチグヮー」を歩くと、新天地市場本通り、えびす通り、パラソル通りにかけて衣料品店が多いことに気づく。戦禍から生活を立て直す沖縄の姿が、今でも街の風景に記憶されている。子供を抱えながら夫を失った妻ら […] 共有:TwitterFacebook
2021年11月7日 / 最終更新日時 : 2021年11月7日 okihon-ya 本の紹介 心の謎を解き明かす野心的な試み 『神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡』① 10年以上前に購入しながら数十ページ読んで放置してしまった。そのまま読み進めても興味が湧くとは思えなかったからだ。ところが、最近何の気はなしに、本の上に積もった埃を払って手に取ったら、引きつけるものを感じ再び読み始めた […] 共有:TwitterFacebook
2021年11月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月6日 okihon-ya 本の紹介 琉球史に想像力の翼 宮野賢吉著『首里城の起源を探る』 琉球王国は首里城を中心にして1429年に成立したが、首里城そのものは14世紀にはすでに存在していたらしい。誰がどのような目的で建てたかはっきりしないという。その起源が象徴するように、首里城は分からないことで溢れる。これ […] 共有:TwitterFacebook
2021年11月6日 / 最終更新日時 : 2021年11月6日 okihon-ya 本の紹介 与那国暹著『ウェーバーの社会理論と沖縄』 マックス・ウェーバーといえば『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を思い出す。宗教から資本主義の発達を解き明かす試みに新鮮な驚きを覚えた。本著は、ウェーバーの「伝統主義」の視点から沖縄社会を解きほぐし、近代化や […] 共有:TwitterFacebook
2021年10月31日 / 最終更新日時 : 2021年10月31日 okihon-ya 本の紹介 心の楽屋が必要な現代人 きたやまおさむ著『コブのない駱駝』 「帰って来たヨッパライ」「戦争を知らない子供たち」「風」「あの素晴しい愛をもう一度」。私たちの世代には思い出深い名曲の作詞を手がけた著者が、サブタイトル「きたやむおさむ『心』の軌跡」とあるように人生を振り返ることに興味が […] 共有:TwitterFacebook
2021年10月24日 / 最終更新日時 : 2021年10月24日 okihon-ya 本の紹介 琉球王国から沖縄県へ変わる郵便事情 金城康全著『琉球の郵便物語』 琉球王国時代、公文書など送付する業務は宿次(シュクツギ)と呼ばれ、現代の郵便事業に相当すると思われる。明治時代に入って琉球王国が沖縄県に置き換わると、日本政府から駅逓大属・眞中忠直が派遣され、本格的に郵便事業が導入され […] 共有:TwitterFacebook
2021年10月23日 / 最終更新日時 : 2021年10月23日 okihon-ya 本の紹介 祭祀の向こうに見える村の信仰と歴史 津波高志著『沖縄社会民俗学ノート』 本書は、沖縄本島の村を訪れ祭祀の儀礼や組織を詳細に調べた記録である。専門的な記述が多く、素人の私には理解できない部分があるものの、近隣区域の祭祀において、神役らの座り方を比べることで村の歴史や成り立ちを推察するなど興味 […] 共有:TwitterFacebook
2021年10月17日 / 最終更新日時 : 2021年10月17日 okihon-ya 本の紹介 専門家の視点から沖縄の石造建築を分析 城間勇吉著編『世界遺産 グスク 石垣の魅力と謎・序説』 県土木建築部長などの経歴を持つ専門家の視点から、琉球王国時代に建てられたグスクなどについて、国内外の歴史的な石造建築物と比較しながらその独自性を解説している。建築にまつわる計算式や数字を使いながらも、建築物の写真や図が […] 共有:TwitterFacebook
2021年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年2月13日 okihon-ya 本の紹介 日本人起源を問う「海上の道」 柳田國男と沖縄1 仕事の関係もあって『恩納村史 考古編』を読んだが、興味深いのは貝交易の拠点が弥生時代から沖縄にいくつもあった点だ。沖縄周辺の海で採れた貝を拠点に集めて一部は加工を施した後、九州などへ移出していた。南海産の貝は九州に限ら […] 共有:TwitterFacebook