2021年5月24日 / 最終更新日時 : 2021年5月24日 okihon-ya 本の紹介 来如雀・渡嘉敷錦水著『歓楽郷 辻情話史集』 王国時代から沖縄戦で破壊されるまで続いた沖縄の遊郭・辻は、歴史の表舞台には現れにくいが、深い愛憎劇を繰り返しさまざまな人間模様が刻まれてきた舞台。専門家の見解から市井に伝わる噂まで多面的に情報を集め、全400ページを超 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月21日 / 最終更新日時 : 2021年5月21日 okihon-ya 本の紹介 三木健著『民衆史を掘る 西表炭鉱紀行』 西表炭鉱は日本の最も南にあった炭鉱であり、明治中期から終戦後まもない時期までの60年余り続いた。本書は、かかわった人々を訪ね歩き、同炭鉱で何が起こっていたか浮かび上がらせる試みである。 それによれば、もともと高温多湿 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月19日 / 最終更新日時 : 2021年5月21日 okihon-ya 本の紹介 琉球新報編『沖縄人国記』 生まれ育った地域と人となりがどれほど関連しているだろうか。出身地を聞き「なるほど」と思う人もいれば、関連性を感じず意外に思う人もいるが、沖縄では、その人の出身地を知ると、生い立ちの一部をのぞけたような気がして親しみがわ […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月14日 / 最終更新日時 : 2021年5月18日 okihon-ya 本の紹介 比嘉美津子著『素顔の伊波普猷』 伊波普猷は「沖縄学の父」ともよばれ有名だが、本書から生前は金銭面で相当苦労したことがうかがわれる。著者は普猷の妻・冬子の従妹であり、若い時に8年近く東京の伊波家に身を寄せていたことから、日々の生活費をいかに工面するか苦 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月12日 / 最終更新日時 : 2021年5月12日 okihon-ya 本の紹介 琉球新報社編『ひずみの構造 基地と沖縄経済』 もうすぐ49回目の本土復帰記念日(5月15日)である。復帰から半世紀近くが経過するが、「沖縄は基地で相当潤っている」という神話はいまだに根強い。沖縄に投下された資金の総額は算出しやすい一方、その資金がどのように使われ県 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月9日 / 最終更新日時 : 2021年5月9日 okihon-ya 本の紹介 尾竹俊亮著『シマのごちそう南遊記』 食 へのこだわりが強い人は「面倒くさい」と感じる半面、うらやましいと思う。好きな食べ物を好きなように食べられれば幸福そのものだからだ。本書の著者も食については強烈な個性の持ち主である。食材や調理法はもちろん、食べ方につ […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月5日 / 最終更新日時 : 2021年5月5日 okihon-ya 本の紹介 『聞き書き 沖縄の食事』 食事は庶民が受け継いできた最も重要な文化。本書からはそんな意気込みが感じられる。タイトルからも分かるように、沖縄のグルメツアー指南書ではない。地域の人々が日常的に口にする食について、写真をふんだんに使いながら、やんばる […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月1日 / 最終更新日時 : 2021年5月1日 okihon-ya 本の紹介 農民10万と士族6万の琉球 新屋敷幸繫著『琉球歴史物語』は、「サンデーおきなわ」に掲載された連載記事135本をまとめている。一つのテーマが見開きに収められ、記事は一般の人でも気軽に読めるコラム風に書かれている。歴史関係の論文ではないが、テーマは日 […] 共有:TwitterFacebook
2021年4月27日 / 最終更新日時 : 2021年4月27日 okihon-ya 本の紹介 生活の中から生まれた多彩な島うた 文字の記録を持たない庶民にとって、日々の暮らしの中で浮かび上がる感情や思いを表現する数少ない手段が歌だった。仲宗根幸市編著『琉球列島 島うた紀行』(全3集)を手にとると、琉球列島では地域ごとにいかに多くの歌が誕生したか […] 共有:TwitterFacebook
2021年4月23日 / 最終更新日時 : 2021年4月23日 okihon-ya 本の紹介 消えない本土への違和感 『まぼろしの祖国』読書日記② 本書の舞台は、ちょうど1945年から1972年までの米軍統治の27年間である。登場人物は個人事業家、琉球政府の役人、地元紙の新聞記者、教職員組合の専従職員、小料理屋の女将など多様であり、本土復帰へ向かう沖縄の変化をどう […] 共有:TwitterFacebook