2020年9月12日 / 最終更新日時 : 2020年9月12日 okihon-ya 本の紹介 県内を潤さない基地関連予算 基地のおかげで沖縄は大きな恩恵を受けている。全国的に知られている通説の一つだろう。だが、本当だろうか。一つひとつの具体的な事業を検証すると大いに疑問が残る。琉球新報社編『基地と沖縄経済 ひずみの構造』はこのように説く。 […] 共有:TwitterFacebook
2020年9月5日 / 最終更新日時 : 2020年9月5日 okihon-ya 本の紹介 伝説の青春小説が照らす心の迷走 J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳)を読み終えて、これが小説だと思った。読んで爽快な気分になるのでなく、希望を抱いたり温かい気持ちになったりするのでなく、絶望や怒りに駆られるのでもない。小 […] 共有:TwitterFacebook
2020年8月29日 / 最終更新日時 : 2020年8月29日 okihon-ya 本の紹介 通りから眺めた沖縄の地域史 沖縄の出版物で目につくのは地域史の多さである。市町村史はもちろんのこと、字誌もかなりの数が出版され、個人の視点からつづられた地域史も目につく。沖縄は地域の共同体のまとまりが比較的残る一方、独立国家・琉球国から日本への併 […] 共有:TwitterFacebook
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年8月15日 okihon-ya 本の紹介 八重山が見せる別の顔 石垣島をはじめとした八重山諸島は今でこそ、観光客はもちろん県外の移住者を引き付けるリゾートアイランドの一面を誇るが、琉球王国の時代から長く、多くの移住者を苦しめ葬ってきた歴史を持つ。主な原因はマラリアであり、安易な人の […] 共有:TwitterFacebook
2020年8月8日 / 最終更新日時 : 2020年8月8日 okihon-ya 本の紹介 琉球史の魔力に魅せられて 琉球王国は人口十数万程度の時代が長く続いた小国だが、多くの研究者がその歴史の謎に取り組んできた。琉球史には日本との関係では家康や秀吉など数々のビッグネームが関係し、中国や日本といったアジア諸国に始まり、幕末近くになると […] 共有:TwitterFacebook
2020年8月7日 / 最終更新日時 : 2020年8月7日 okihon-ya 本の紹介 戦果と密貿易の時代 沖縄といえば「なんくるないさー(なんとかなるさ)」に代表されるように、「楽観的」「温厚」「細かいことにこだわらない」というイメージの人が多いだろう。歴史に関心を持つ人ならば、中国と日本の間で巧みにバランスを保ちながら4 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月30日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 okihon-ya 本の紹介 吉本隆明『琉球弧の喚起力と南島論』(河出書房新社 1989年) 1988年に那覇市で、吉本隆明氏による基調報告をもとに開催されたシンポジウムを収録したのが本書である。シンポジウムには吉本氏のほか、日本思想史、宗教学、沖縄考古学・民俗学などの研究者が参加している。南島論とは沖縄などの […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月30日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 okihon-ya 本の紹介 池宮正治『沖縄の遊行芸 チョンダラーとニンブチャー』 琉球王国の首都・首里の郊外に戦前まで住んでいた一団の人々、ニンブチャーやチョンダラーが受け継いだ芸能についてまとめている。ニンブチャーとは葬儀で鉦をたたいたり念仏を唱えたりして死者を弔う者であり、チョンダラーは正月など […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月30日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 okihon-ya 本の紹介 吉田健正『「軍事植民地」沖縄』 1996年、著名な軍事アナリストの言葉から本書は始まる。「『沖縄の連中はいい加減にせい』という声が出ているんです……だんだん本土側がいらだっているのです」。何にいらだつかといえば、沖縄の米軍基地への反対である。歴史的 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月26日 / 最終更新日時 : 2020年7月26日 okihon-ya 本の紹介 本土と沖縄で異なる占領政策 1945年に太平洋戦争が終わってから1952年にサンフランシスコ講和条約が発効するまで日本本土も占領下に置かれたが、沖縄の米軍統治とは異なる。沖縄の占領が20年長いだけでなく、質的にも異なっていた。本土の占領は米国だけ […] 共有:TwitterFacebook