2020年6月28日 / 最終更新日時 : 2020年6月28日 okihon-ya 本の紹介 名嘉正八郎『グスク探訪ガイド』 北は奄美諸島から南は八重山諸島まで、琉球列島に点在するグスクについて、遺構調査の結果や伝説・歴史も交え紹介している。本書に目を通し改めて感じるのはグスクの多様性である。首里城や勝連城のように史跡として整備され往時の姿を […] 共有:TwitterFacebook
2020年6月27日 / 最終更新日時 : 2020年6月27日 okihon-ya 本の紹介 加藤典洋『敗戦後論』について:平和憲法 難しい書である。簡単にあらすじをまとめられない。簡明な言葉に集約されることを拒む表現が随所にちりばめられている。しかし、筆者の問題意識はひしひしと伝わり、自分の中で大きく共鳴するものがある。例えば、平和憲法をめぐる護憲 […] 共有:TwitterFacebook
2020年6月21日 / 最終更新日時 : 2020年6月21日 okihon-ya 本の紹介 沖縄の改姓改名運動 琉球新報社会部編『昭和の沖縄』は、「正月」「商業活動」など47のテーマを設け、それぞれについて戦前の昭和を中心に沖縄の歩みを振り返る。事始めや習俗の移り変わりのように、ほのぼのとしたエピソード集のテーマがある一方、沖縄 […] 共有:TwitterFacebook
2020年6月20日 / 最終更新日時 : 2021年2月27日 okihon-ya 本の紹介 大城立裕『光源を求めて 戦後50年と私』 戦後50年の沖縄とともに作家として自身の歩みを振り返ったエッセイ集である。興味深いのは1972年の本土復帰をどう捉えるか、知識人の考え方の違いである。すでに沖縄の復帰が既定路線になった段階でも、新川明氏らは「反復帰」を掲 […] 共有:TwitterFacebook
2020年6月7日 / 最終更新日時 : 2020年6月7日 okihon-ya 本の紹介 矢崎好夫『八月十五日の天気図』 沖縄戦にまつわる著作は数多いが、本著のように、敵を迎え撃つ現場と作戦を指示する司令部の両面からの体験から書かれたものは珍しいだろう。著者は太平洋戦争末期、海軍気象士官として昭和19年7月、沖縄の小禄基地に赴任し、米軍上 […] 共有:TwitterFacebook
2020年5月16日 / 最終更新日時 : 2020年5月16日 okihon-ya 本の紹介 立松和平『砂糖キビ畑のまれびと』 著者の立松氏といえば、「旅する作家」のイメージが強い。報道番組「ニュースステーション」で自然豊かな風景を現地からリポートする姿が印象に残る。「海はあおいーです。空は……」のような感じで、ゆったりと、時には言葉の語尾を伸 […] 共有:TwitterFacebook
2020年5月5日 / 最終更新日時 : 2020年5月5日 okihon-ya 本の紹介 同調圧力とコロナ対策 欧米のように法的に外出を禁止することなく、行政からの「自粛要請」だけで国民が外出を控えていることを、国会議員らが称賛しているらしい。確かに、民主国家では、市民は自らの良識と責任のもとに行動するべきとされるが、日本人は必 […] 共有:TwitterFacebook
2020年5月3日 / 最終更新日時 : 2020年5月3日 okihon-ya 本の紹介 ネット・コロナ時代の孤独 戦後、この国では多くの自由を獲得した代償として孤独と向き合ってきたはずだが、最近は孤独という言葉をあまり聞かない。言葉の持つイメージが悪いせいか。確かに「孤独死」は「孤立死」と言い換えられるようになった。一方で、孤独が […] 共有:TwitterFacebook
2020年4月28日 / 最終更新日時 : 2020年4月28日 okihon-ya 本の紹介 個性が重苦しい多様性の時代 コロナ家籠りの時間を利用して、土井隆義著『「個性」を煽られる子どもたち』(2004年 岩波書店)を久しぶりに読み返した。振り返ると自分も学生時代、よく「個性」を煽られた。「これからの時代、個性のない人間はだめだ」みたい […] 共有:TwitterFacebook
2020年4月25日 / 最終更新日時 : 2020年4月25日 okihon-ya 本の紹介 旅に出て虚飾をそぎ落とせ! 新型コロナウイルスの影響で家に籠っていると、よく旅をしていた20代から30代にかけての頃を思い出す。旅をしないと干からびそうだった。押し出されるように国内のあちこちや海外に出かけた。今考えれば、何かの熱にうなされていた […] 共有:TwitterFacebook