2020年3月16日 / 最終更新日時 : 2020年4月25日 okihon-ya 本の紹介 鹿野政直著『沖縄の淵』 今「日本人とは何か」を本気で考える機会は少ない気がする。日本人であるがゆえに肩身が狭い思いをすることはなく、悩むこともないからだ。むしろ、「日本人万歳!」の空気が充満するメディアさえ時折見かける。日本人であることが特権 […] 共有:TwitterFacebook
2020年2月23日 / 最終更新日時 : 2020年3月1日 okihon-ya 本の紹介 日本は記憶とどう向き合うか 日本の記憶を刻み付けるために小説を書き始めた。ノーベル文学賞の受賞が決まった時、そんな内容のことを著者のカズオ・イシグロ氏はTVのインタビューで語ったと思うが、『忘れられた巨人』では直接的に日本との結びつきを感じさせる […] 共有:TwitterFacebook
2020年1月11日 / 最終更新日時 : 2020年1月11日 okihon-ya 本の紹介 沖縄の風景を読み解く 沖縄に移り住んでまもない頃、独特の風景に惹かれながらも、それを言葉で言い表せないもどかしさを感じた。人間がつくったものと自然の融合である風景は、言葉への置き換えが難しい。中でも建築物は知識が乏しいせいもあり、どう読み解 […] 共有:TwitterFacebook
2019年12月15日 / 最終更新日時 : 2019年12月15日 okihon-ya 本の紹介 コンビニから逃れられない時代 もし自分がコンビニについて書いたら、どんな文章になるだろうか。コンビニはマニュアル化時代の典型であり、かなり批判的な内容になるだろう。コンビニは基本的にどこへ行っても同じであり、パターン化した批判になりがちである。その […] 共有:TwitterFacebook
2019年11月30日 / 最終更新日時 : 2019年11月30日 okihon-ya 本の紹介 なぜ物語を必要とするのか 文章を書き本づくりにかかわる者として時々、小説を読む。感心すること、感動することは何度もあったものの、どこかしっくりしない感情を頭の片隅に抱えていた。なぜ物語を読むのか。なぜ、事実や情報をまとめた本が大量にある中、なぜ […] 共有:TwitterFacebook
2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 okihon-ya 文化 『奄美・沖縄 女のことわざ』(田畑千秋著) いにしえからの人と人が織り成す模様を、とりわけ女性を巡る日常生活から滲み出たその模様を、人は知恵や訓戒として残してきた。そんなことわざの面白さに出会え、思わず苦笑したり、辛辣さに驚かされる本。 例えばこれ、 夫は塩漬 […] 共有:TwitterFacebook
2019年10月31日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 okihon-ya 文化 『新版画風土記 沖縄』(儀間比呂志著) てぃーだ(太陽)に向かって、幹を伸ばす樹木のように、著者の素朴で力強い版画は、観る者に元気を与える、そんな気がします。 民話やカレンダーの挿絵で親しまれて来た彼が、当時の沖縄(1980年代後半)を取材して「変容を重ね […] 共有:TwitterFacebook
2019年10月14日 / 最終更新日時 : 2021年11月28日 okihon-ya 本の紹介 『蔡温 伝記と思想』(真栄田義見著) 蔡温(さいおん)は琉球王国時代の郷土の偉人として広く県民に知られている。那覇市国際通りにはその名を冠した蔡温橋があり、彼の後世に伝わる功績や逸話も数知れない。 久米村出身、三十六姓の子孫の彼は琉球王国時代の三司官と呼 […] 共有:TwitterFacebook
2019年10月13日 / 最終更新日時 : 2019年10月14日 okihon-ya 本の紹介 『沖縄の危険生物 野外活動を安全にすごすためのガイドブック』(諸喜田茂充著) 沖縄で生活することは身近な自然と共生すること。例えばヤールー(ヤモリ)。天井や家具の裏に潜み、時折、チッチッチッと鳴いてその存在をアピールする。沖縄ならだいたいどこの家でも飼っている(笑)。幸いヤールーは益獣と言われて […] 共有:TwitterFacebook
2019年10月12日 / 最終更新日時 : 2020年9月10日 okihon-ya 文化 『南島針突紀行 ●沖縄婦人の入墨を見る●』(市川重治著) 幼い頃の記憶にある、老女たちの手の甲に施された針突(ハジチ・入墨)。青ずんだその紋様は幼心には奇異なものに感じられた。彼女たちはいずれもかなりの高齢者で、親戚の家や市場でよく見かける日常の風景だった。50年くらい前の事 […] 共有:TwitterFacebook