2020年4月18日 / 最終更新日時 : 2020年4月18日 okihon-ya 本の紹介 日本万歳時代の「反復帰論」 鹿野政直著『沖縄の戦後思想を考える』(岩波書店 2018年)で触れる沖縄の戦後思想で注目したいのは、「反復帰論」である。米軍統治下にあった沖縄が、本土に復帰する道筋が見える中、このまま日本の一部に戻ることに疑問を投げか […] 共有:TwitterFacebook
2020年4月17日 / 最終更新日時 : 2020年4月17日 okihon-ya 本の紹介 死を選んだ沖縄の若き魂 10代から20代にかけて理想と現実の矛盾に悩み、あり余るエネルギーをどこに向けてよいか分からず悶々と過ごす。だが、年をとるにつれて悩みは薄れ、心の平穏を保ち毎日を送れる。それは矛盾が解決したからではない。「理想ばかり振 […] 共有:TwitterFacebook
2020年4月15日 / 最終更新日時 : 2020年4月15日 okihon-ya 本の紹介 松岡哲平著『沖縄と核』 著者はNHKディレクターであり、2017年に同じタイトルで放映されたNHKスペシャルを書籍化している。沖縄の米軍基地に関してさまざまな著作が発刊されているが、核兵器に関するものは少ない。もともと軍事情報は軍のガードは堅 […] 共有:TwitterFacebook
2020年3月29日 / 最終更新日時 : 2020年3月29日 okihon-ya 本の紹介 『エレクトラ 中上健次の生涯』 これを書かなければ生きていけない。「魂の渇望」を原動力に小説を書いた作家がかつて存在し、そのような作家が現在、どれだけいるか。『エレクトラ 中上健次の生涯』(高山文彦著 文藝春秋)を読んで感じるところである。もちろん、 […] 共有:TwitterFacebook
2020年3月16日 / 最終更新日時 : 2020年4月25日 okihon-ya 本の紹介 鹿野政直著『沖縄の淵』 今「日本人とは何か」を本気で考える機会は少ない気がする。日本人であるがゆえに肩身が狭い思いをすることはなく、悩むこともないからだ。むしろ、「日本人万歳!」の空気が充満するメディアさえ時折見かける。日本人であることが特権 […] 共有:TwitterFacebook
2020年2月23日 / 最終更新日時 : 2020年3月1日 okihon-ya 本の紹介 日本は記憶とどう向き合うか 日本の記憶を刻み付けるために小説を書き始めた。ノーベル文学賞の受賞が決まった時、そんな内容のことを著者のカズオ・イシグロ氏はTVのインタビューで語ったと思うが、『忘れられた巨人』では直接的に日本との結びつきを感じさせる […] 共有:TwitterFacebook
2020年1月11日 / 最終更新日時 : 2020年1月11日 okihon-ya 本の紹介 沖縄の風景を読み解く 沖縄に移り住んでまもない頃、独特の風景に惹かれながらも、それを言葉で言い表せないもどかしさを感じた。人間がつくったものと自然の融合である風景は、言葉への置き換えが難しい。中でも建築物は知識が乏しいせいもあり、どう読み解 […] 共有:TwitterFacebook
2019年12月15日 / 最終更新日時 : 2019年12月15日 okihon-ya 本の紹介 コンビニから逃れられない時代 もし自分がコンビニについて書いたら、どんな文章になるだろうか。コンビニはマニュアル化時代の典型であり、かなり批判的な内容になるだろう。コンビニは基本的にどこへ行っても同じであり、パターン化した批判になりがちである。その […] 共有:TwitterFacebook
2019年11月30日 / 最終更新日時 : 2019年11月30日 okihon-ya 本の紹介 なぜ物語を必要とするのか 文章を書き本づくりにかかわる者として時々、小説を読む。感心すること、感動することは何度もあったものの、どこかしっくりしない感情を頭の片隅に抱えていた。なぜ物語を読むのか。なぜ、事実や情報をまとめた本が大量にある中、なぜ […] 共有:TwitterFacebook
2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 okihon-ya 文化 『奄美・沖縄 女のことわざ』(田畑千秋著) いにしえからの人と人が織り成す模様を、とりわけ女性を巡る日常生活から滲み出たその模様を、人は知恵や訓戒として残してきた。そんなことわざの面白さに出会え、思わず苦笑したり、辛辣さに驚かされる本。 例えばこれ、 夫は塩漬 […] 共有:TwitterFacebook