世界のウチナーンチュの日

 沖縄にルーツを持つ海外在住者のネットワークをつくろうと1990年に「世界のウチナーンチュ大会」が立ち上げられ、2016年までに6回沖縄で開催されている。10月30日が「世界のウチナーンチュの日」とされるが、これは第6回大会閉会式の10月30日に記念日の制定が宣言されたためだそうだ。第7回大会は2021年に予定されていたが、新型コロナの感染拡大が影響し2022年に延期されている。

 海外で沖縄にルーツを持つウチナーンチュは42万人いるといわれ、毎回数千人が「世界のウチナーンチュ大会」のために沖縄を訪れる。沖縄出身者が故郷に強いつながりを感じるのは当然だが、その子や孫たちも沖縄に愛着を感じ大会に参加する。家族や一族の強いつながりが海外で生まれ育っても残るおかげだろう。国内外で沖縄の伝統文化・芸能を受け継ぐサークル・グループが多く見られる。

 沖縄の人たちがいかに地元に愛着やこだわりを抱くか普段から感じる。卒業を控えた学生たちへ就職について尋ねると大半が地元就職の希望を口にし、県外で働く若者も県内に戻る例が目立つ。他の県では東京など大都市志向の若者が多いのとは対照的である。(T)

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