トックリキワタに見える沖縄の冬

 今朝(18日)はシーズン一番の冷え込みで、13度くらいまで下がったようだ。新都心公園を散歩すると、トックリキワタの多くが卵型の実をつけていた。常緑樹の多い沖縄では珍しく落葉するため(トックリキワタは南米原産だが)、今の時期の寒々とした風景に合っている。冬がやってきて今年も終わることを実感する。

 新型コロナ禍のせいでイベントは中止となり遠くに出かけることを控えたせいもあり、振り返っては個人的な思い出が少なく、つるりと過ぎて行った1年と思う。近年は年始年末といっても商店が閉まることはなく、「ハレの日」と「ケの日」の境目があまりない。コロナ禍の前から、年賀状など煩わしい行事ごとをやめる傾向があり、それをコロナ禍が加速した格好だ。面倒な人づきあいも消えていくのだろう。人に直接会う大切さを主張する声があるものの、リモート会議で十分じゃないかという声の方が大きい。こんな社会はどうなっていくのか。想像すると少し寒い気分になる。(T)

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