沖縄のど根性草

 今朝(6月12日)、那覇市の新都心公園を散歩していると、小石で固めたような東屋の床部分に雑草が生えているのに気づいた。小石と小石の間で草が伸びるのは時々目にするが、写真を撮った草は、小さな筒状の上で成長し、簡単に倒れそうだが、風が吹いても根本部分は揺らぐ気配がない。筒状のものの下で根が伸びているのだろう。

 一時期、ちょっとした隙間など思わぬところに生えた植物を「ど根性……」と呼んでいたが、公園の草たちを眺めていると、あえて悪条件の場所に根を張るのも生存戦略とも思えてくる。写真の後ろは通常の土だが、さまざまな草がぼうぼうと生い茂り、日光や栄養分の獲得をめぐり草どうしの生存競争は激しそうだ。一方、小石が敷き詰められた部分は土が少ないが競争相手は少ない。人間もどちらかの環境を選んで生きて行くように、草たちも自分に合った環境を選んでいるのかもしれない。

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