2025年12月9日 / 最終更新日時 : 2025年12月9日 okihon-ya 本の紹介 安全保障をめぐる沖縄の構図に通じる? 上原善広著『日本の路地を旅する』② 被差別部落を意味する「路地」をタイトルに入れるものの、差別に関する生々しい描写はあまり登場しない。路地の成り立ちをあぶり出しながら、歴史の表舞台としては語られない日本の社会の根っこに […] 共有:TwitterFacebook
2025年11月27日 / 最終更新日時 : 2025年11月27日 okihon-ya 本の紹介 太郎を驚嘆させた沖縄の芸能 「沖縄文化論」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑪ 11月14日の投稿では、沖縄の三線演奏に対してかなり厳しい表現を使ったことを紹介したが、一方、踊りについてはかなり好意的である。著者はアーティストとして知られ、感性だけで決め […] 共有:TwitterFacebook
2025年11月21日 / 最終更新日時 : 2025年11月21日 okihon-ya 本の紹介 沖縄の京太郎とは何者か 上原善広著『日本の路地を旅する』① 「路地」とは被差別部落を意味する。著者は書名のとおり全国各地の路地を旅するが、「終章」として沖縄を訪れる。もともと沖縄には路地と呼ばれる場所はない。琉球王国時代、本土から路地の者たちがわずかに移り住み「京太郎」と呼ばれ […] 共有:TwitterFacebook
2025年11月14日 / 最終更新日時 : 2025年11月14日 okihon-ya 本の紹介 「うた三線」に強い疑念 「沖縄文化論」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑩ 沖縄民謡で三線演奏はつきものであり、うたとは切り離せず「うた三線」という言葉がよく使われる。ところが、著者は八重山で三線を弾く奏者に対して、三線抜きで歌うように頼む。三線の演 […] 共有:TwitterFacebook
2025年11月7日 / 最終更新日時 : 2025年11月7日 okihon-ya 本の紹介 日本文化の基層とは何か 対談「縄文の文化こそ、日本の心のふるさとだ」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑨ 縄文といえば、狩猟・採取の生活が続く遅れた時代であり、弥生時代に入り稲作が導入されて富が蓄積され社会が発展し国家の成立へつながる。というような話を学校の日本史の授業で習い、長 […] 共有:TwitterFacebook
2025年10月29日 / 最終更新日時 : 2025年10月29日 okihon-ya 本の紹介 縄文の再発見と沖縄 対談 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑧ 弥生時代の前に先立つ、単なる古い遅れた時代ではなく、エネルギーに満ちる芸術を生み出した時代として著者は縄文を再発見したことで知られるが、鶴見俊輔との対談で、沖縄と縄文を比べて […] 共有:TwitterFacebook
2025年10月14日 / 最終更新日時 : 2025年10月14日 okihon-ya 本の紹介 激しい論戦の火花 「お答えいたします」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑦ 太郎が綴った伝統論や芸術論に対して、鶴見俊輔、唐木順三や木下順二といった当時の文化人や知識人が質問状を送りつける。これに対して太郎が文書で答える。議論がかみ合っているのか、い […] 共有:TwitterFacebook
2025年10月9日 / 最終更新日時 : 2025年10月9日 okihon-ya 本の紹介 太郎の求める感動とは 「曼荼羅頌」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑥ 近代芸術の権威主義や官能主義を「不潔」「いやらしい」と否定し、芸術のあり方にもがき悩むうちにたどり着いたのが曼荼羅だった。芸術として見られることを拒み寺院の奥深くで秘蔵される […] 共有:TwitterFacebook
2025年9月28日 / 最終更新日時 : 2025年9月28日 okihon-ya 本の紹介 呪術で交錯する密教と芸術 「秘密荘厳」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より⑤ 著者は旅を重ねるうちに「日本の最深部」への手応えを深める。東北文化論では、呪術が現れなければ本物の芸術ではないと語った。呪術を秘めた密教の本質を掴むことによって、日本人の心を […] 共有:TwitterFacebook
2025年9月22日 / 最終更新日時 : 2025年9月22日 okihon-ya 本の紹介 神秘の重みを肌感覚で捉える祭り 「火、水、海賊――熊野文化論」 『岡本太郎の宇宙4 日本の最深部へ』より④ 今でこそ熊野古道などで関心を集めるが、岡本太郎は早くから日本の神秘を象徴する存在として注目しこの地に乗り込む。奈良・平安朝の中央文化が花開いた地域に近い場所にありながら、深い […] 共有:TwitterFacebook