2021年6月6日 / 最終更新日時 : 2021年6月6日 okihon-ya 本の紹介 浄化される日本の行方 柳美里著『JR上野駅公園口』 本書は、長年、出稼ぎとして働いた後、ホームレス生活に転落した福島県出身の男性が、どのように昭和・平成の時代を生きてきたかが描かれる。彼のようなホームレスが多く集まる場所が表題になっている。本書を読みながら、ホームレスや […] 共有:TwitterFacebook
2021年6月3日 / 最終更新日時 : 2021年6月3日 okihon-ya 本の紹介 村上作品の治癒力を語る 『こころの声を聴く 河合隼雄対話集』 タイトルにあるとおり、心理学者の河合氏が作家、俳優、科学者など各分野の著名人と語り合った詳細が記されている。テーマは老い、宗教、性など多岐に及ぶが、個人的に一番興味を持ったのは小説家・村上春樹氏との対談である。村上氏が […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月24日 / 最終更新日時 : 2021年5月24日 okihon-ya 本の紹介 来如雀・渡嘉敷錦水著『歓楽郷 辻情話史集』 王国時代から沖縄戦で破壊されるまで続いた沖縄の遊郭・辻は、歴史の表舞台には現れにくいが、深い愛憎劇を繰り返しさまざまな人間模様が刻まれてきた舞台。専門家の見解から市井に伝わる噂まで多面的に情報を集め、全400ページを超 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月21日 / 最終更新日時 : 2021年5月21日 okihon-ya 本の紹介 三木健著『民衆史を掘る 西表炭鉱紀行』 西表炭鉱は日本の最も南にあった炭鉱であり、明治中期から終戦後まもない時期までの60年余り続いた。本書は、かかわった人々を訪ね歩き、同炭鉱で何が起こっていたか浮かび上がらせる試みである。 それによれば、もともと高温多湿 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月19日 / 最終更新日時 : 2021年5月21日 okihon-ya 本の紹介 琉球新報編『沖縄人国記』 生まれ育った地域と人となりがどれほど関連しているだろうか。出身地を聞き「なるほど」と思う人もいれば、関連性を感じず意外に思う人もいるが、沖縄では、その人の出身地を知ると、生い立ちの一部をのぞけたような気がして親しみがわ […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月14日 / 最終更新日時 : 2021年5月18日 okihon-ya 本の紹介 比嘉美津子著『素顔の伊波普猷』 伊波普猷は「沖縄学の父」ともよばれ有名だが、本書から生前は金銭面で相当苦労したことがうかがわれる。著者は普猷の妻・冬子の従妹であり、若い時に8年近く東京の伊波家に身を寄せていたことから、日々の生活費をいかに工面するか苦 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月12日 / 最終更新日時 : 2021年5月12日 okihon-ya 本の紹介 琉球新報社編『ひずみの構造 基地と沖縄経済』 もうすぐ49回目の本土復帰記念日(5月15日)である。復帰から半世紀近くが経過するが、「沖縄は基地で相当潤っている」という神話はいまだに根強い。沖縄に投下された資金の総額は算出しやすい一方、その資金がどのように使われ県 […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月9日 / 最終更新日時 : 2021年5月9日 okihon-ya 本の紹介 尾竹俊亮著『シマのごちそう南遊記』 食 へのこだわりが強い人は「面倒くさい」と感じる半面、うらやましいと思う。好きな食べ物を好きなように食べられれば幸福そのものだからだ。本書の著者も食については強烈な個性の持ち主である。食材や調理法はもちろん、食べ方につ […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月5日 / 最終更新日時 : 2021年5月5日 okihon-ya 本の紹介 『聞き書き 沖縄の食事』 食事は庶民が受け継いできた最も重要な文化。本書からはそんな意気込みが感じられる。タイトルからも分かるように、沖縄のグルメツアー指南書ではない。地域の人々が日常的に口にする食について、写真をふんだんに使いながら、やんばる […] 共有:TwitterFacebook
2021年5月1日 / 最終更新日時 : 2021年5月1日 okihon-ya 本の紹介 農民10万と士族6万の琉球 新屋敷幸繫著『琉球歴史物語』は、「サンデーおきなわ」に掲載された連載記事135本をまとめている。一つのテーマが見開きに収められ、記事は一般の人でも気軽に読めるコラム風に書かれている。歴史関係の論文ではないが、テーマは日 […] 共有:TwitterFacebook