2024年3月24日 / 最終更新日時 : 2024年3月24日 okihon-ya 本の紹介 誰が普天間基地を存続させた? 川名晋史著『在日米軍基地』③ 3月23日の投稿に続いて、国連軍以外の論点として触れたのは米軍普天間基地の存続と機能強化である。国防総省によるベトナム戦争後の基地再編計画では、沖縄海兵隊は不要とされ普天間基地も閉鎖される予定だった。この沖縄海兵隊不要 […] 共有:TwitterFacebook
2024年3月23日 / 最終更新日時 : 2024年3月23日 okihon-ya 本の紹介 日米同盟という幻想 川名晋史著『在日米軍基地』② 3月17日の投稿で紹介した本書について、国連軍以外の論点にも触れておきたい。その中でも最も重要なものは「日米同盟」の意味合いだろう。本書では日米間で交わされた条約や協定などをひも解きながら、米軍に直接的な日本防衛義務が […] 共有:TwitterFacebook
2024年3月17日 / 最終更新日時 : 2024年3月17日 okihon-ya 本の紹介 隠された続けた国連軍の歴史 川名晋史著『在日米軍基地』① 国連軍といえば、1950年に北朝鮮の急襲によって勃発した朝鮮戦争で、大韓民国への支援を表明した安保理決議のもと、米軍を中心に編成された有志国連合軍である。現在の安保理ならば、中国やロシアが拒否権を発動しただろうが、当時 […] 共有:TwitterFacebook
2024年3月10日 / 最終更新日時 : 2024年3月10日 okihon-ya 本の紹介 倒錯と無機質が蔓延する未来 多和田葉子著『献灯使』 本書で描かれる世界は最初、ほんの一部しか顔を出さない。「犬貸し屋」で犬を借りて30分ほど外を走った老人が戻ってくる場面から始まる。「犬貸し屋」など聞きなれない言葉が少しずつ使われ、だんだん違和感が積み重なり、倒錯した未 […] 共有:TwitterFacebook
2024年3月4日 / 最終更新日時 : 2024年3月4日 okihon-ya 本の紹介 奉仕活動と売名行為の境界線は? 近内悠太著『世界は贈与でできている』③ 本書の最も興味深い点は、世の中の行為を「交換」と「贈与」に分類したところにあるだろう。相手に対価を求めて施せば、資本主義の基本である「交換」になり、何も求めず一方的に施せば「贈与」になる。ただし、相手に物質的な対価を […] 共有:TwitterFacebook
2024年2月24日 / 最終更新日時 : 2024年2月24日 okihon-ya 本の紹介 「あなたのことを思って」の恐ろしさ 近内悠太著『世界は贈与でできている』② 一番いやな言い方は「あなたのことを思って言っている」である。自分の発言や意見の正しさを「あなたのことを思って」と主張する。大抵は私利私欲、自分の都合のよい組織や秩序を守るためであるにもかかわらず、何とも恩着せがましい。 […] 共有:TwitterFacebook
2024年2月17日 / 最終更新日時 : 2024年2月17日 okihon-ya 本の紹介 対価を求める資本主義を超える? 近内悠太著『世界は贈与でできている』① 現代社会において、人から何かをもらったら、その人に何かお返しをする。もらったものとお返しが釣り合うかどうかはともなく、これは交換であり社会の基本であり資本主義の論理である。では、交換だけで社会は成り立つだろうか。人間の […] 共有:TwitterFacebook
2024年2月3日 / 最終更新日時 : 2024年2月3日 okihon-ya 本の紹介 用心棒と非正規雇用 藤沢周平著『用心棒日月抄』 時代小説や歴史小説は、時代背景や人物像など現代とはさまざまな面で違いはあっても多くの人々に読み継がれている。現代人も共感できるものがあるからだろう。本書についてはいえば、自由の気風ではないか。主人公の青江又八郎および、 […] 共有:TwitterFacebook
2024年1月27日 / 最終更新日時 : 2024年1月27日 okihon-ya 本の紹介 辺野古新基地と目的の横暴 國分功一郎著『目的への抵抗』2 本書は、ドイツ出身の政治哲学者ハンナ・アーレントの「目的が手段を正当化する」という指摘を紹介している。この言葉だけを聞くと、必ずしもそうではないと思いたくなるかもしれない。ところが、現実を振り返ると該当する例が次々と思 […] 共有:TwitterFacebook
2024年1月22日 / 最終更新日時 : 2024年1月22日 okihon-ya 本の紹介 九州・沖縄地方に幅広く及ぶ研究テーマ 小野重朗先生卒寿記念論文集刊行委員会『南西日本の歴史と民俗』 琉球文学や民俗学の研究に尽力した小野重朗氏の卒寿記念論文集として本書は1990(平成2)年に刊行された。「考古・歴史編」「文学・芸能編」「民俗・社会編」からなり、論文の研究テーマは九州・沖縄地方に幅広く及ぶ。沖縄に直接 […] 共有:TwitterFacebook