2022年9月4日 / 最終更新日時 : 2022年9月4日 okihon-ya 本の紹介 群雄割拠のダイナミックな歴史観からの転換 吉成直樹著『琉球王国は誰がつくったのか』 三山鼎立から沖縄本島が統一され琉球王国が成立する歴史を、本土の戦国時代に何となくなぞらえてきた。英雄たちが割拠し覇を競い戦う物語はひきつけるものがある。NHKの大河ドラマでは戦国時代が頻繁に登場するのも、同じ理由だろう […] 共有:TwitterFacebook
2022年9月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月1日 okihon-ya 時の話題 那覇では台風への反応に変化? 台風11号が接近している昨日(8月30日)の夕焼けはちょっと変わっていた。西の空の一部が赤くなるのではなく、空全体がピンクからオレンジ色に染まった(写真では伝わりにくいが)。これまでにも台風が近づく前の夕焼けは普段と異 […] 共有:TwitterFacebook
2022年8月31日 / 最終更新日時 : 2022年8月31日 okihon-ya 時の話題 沖縄から見える選挙第一主義の限界 8月25日に告示、9月11日に投開票される沖縄県知事選の最中である。これまでの知事選や国政選挙に比べると、全国メディアの注目が小さい。理由は明確だろう。選挙の結果がどうであろうと、一番の関心事である辺野古新基地の行方を […] 共有:TwitterFacebook
2022年8月27日 / 最終更新日時 : 2022年8月27日 okihon-ya 本の紹介 憑依された人々の苦悩と再生 谷川健一著『神に追われて』 神といえば人に優しく慈悲深いイメージがあるが、本書に登場する神は人に憑りつき完全な服従を要求する。意に沿わない行動をとれば徹底的に苦しめるが、それが神に選ばれた人の宿命らしい。さまざまな試練の末、神のしもべとなることを […] 共有:TwitterFacebook
2022年8月21日 / 最終更新日時 : 2022年8月21日 okihon-ya 本の紹介 いつから言葉は力を失ったか 谷川健一著『南島文学発生論』 本書では鉄器および製鉄技術の伝来に大きな歴史の節目を置く。鉄の使用によって人間は農耕や武力、建築技術を格段に進歩させ、強大な権力を振るい自然を征服することが可能になった。日本本土では弥生時代の初期にはすでに鉄器が導入さ […] 共有:TwitterFacebook
2022年8月13日 / 最終更新日時 : 2022年8月13日 okihon-ya 本の紹介 地域の歴史や文化が詰まったタイムカプセル 谷川健一著『日本の地名』 著者は地名の大切さを訴える。日本ではどこでも豊かな飲料水に恵まれ、そのありがたみに気づきにくいように、日本各地には地域の歴史や文化が凝縮された多くの地名が存在するにもかかわらず、その価値をなおざりにして、安易な地名の改 […] 共有:TwitterFacebook
2022年8月10日 / 最終更新日時 : 2022年8月10日 okihon-ya 本の紹介 影に暮らす人々に光を 宮本常一著『辺境を歩いた人々』 本書で紹介される4人は、江戸中期から明治期にかけて当時は辺境と呼ばれた八丈島、蝦夷地、みちのく、琉球諸島を旅している。現在ならば「辺境」を旅するのは物珍しいモノを見て体験したいというのが動機の大半だろうが、この4人は、 […] 共有:TwitterFacebook
2022年7月31日 / 最終更新日時 : 2022年7月31日 okihon-ya 本の紹介 復帰とともに本土の米軍基地が沖縄へ 川名晋史著『基地の消長』 今年は沖縄の本土復帰50周年ということで、全国メディアでも沖縄をテーマにした記事や番組が制作されているが、沖縄問題の本丸である米軍基地について正面から取り上げたものはあまり見当たらないように思える。特に今年はロシアがウ […] 共有:TwitterFacebook
2022年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年7月30日 okihon-ya 本の紹介 琉球は敗者たちの駆け込み場か 谷川健一著『甦る海上の道・日本と琉球』 琉球の歴史をひも解くと、源平の争いで敗れた源為朝や平氏、室町時代の南朝残党にあたる相良氏・名和氏が、逃げて来たとする伝説が残る。現在でも本土から琉球の島々に渡ることは簡単ではない。ましてや、平安末期から室町の時代にたど […] 共有:TwitterFacebook
2022年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年7月24日 okihon-ya 本の紹介 沖縄と東北に見る日本精神の基層 赤様憲雄著『岡本太郎の見た日本』 東北や沖縄といえば、かつては日本の辺境地であり、奈良や京都が中心だった。交通機関の発達によって地理的には辺境・中心の感覚はだいぶ薄れたものの、日本文化の源流といえば奈良・京都というイメージの強さは今も続いているだろう。 […] 共有:TwitterFacebook