2022年7月16日 / 最終更新日時 : 2022年7月16日 okihon-ya 本の紹介 受け止めきれない人間の弱さ 町田康著『告白』 本書を読み始めた時、作者がなぜ、明治を迎えて間もない河内地方の農村を舞台に、百姓の長男という城戸熊太郎を主人公に800ページを超える長編小説を書いたのか、腑に落ちなかった。物語は熊太郎の幼少期からスタートする。子供どう […] 共有:TwitterFacebook
2022年7月10日 / 最終更新日時 : 2022年7月10日 okihon-ya 本の紹介 たくましい異国での暮らし 『アルゼンチン、沖縄移民100年の歩み』 アルゼンチンにおける沖縄移民の歴史を調べるため、久しぶりに移民関係の本を開く。改めて思うのは昔の人たちのたくましさだ。特にアルゼンチンの場合、大半の日本人は集団移民ではなく、地縁や血縁を頼って単身渡航する呼び寄せ・自由 […] 共有:TwitterFacebook
2022年7月2日 / 最終更新日時 : 2022年7月2日 okihon-ya 時の話題 那覇新都心ではセミの大合唱 那覇市の新都心公園を朝歩くと、セミの大合唱が始まっていた。市内でも他の場所ではセミの声はほとんど聞かず、新都心は早いのかもしれない。公園の東屋にあるコンクリートの椅子をふと見ると、セミの抜け殻がついていた。脱皮前とはい […] 共有:TwitterFacebook
2022年6月26日 / 最終更新日時 : 2022年6月26日 okihon-ya 本の紹介 季語に映る沖縄の暮らし 小熊一人著『沖縄俳句歳時記』 地域特有の季語があることを知ったのは、本書および比嘉朝進著『沖縄の歳時記』である。沖縄に移り住むまでは聞いたことのない風物が、季語として読み込まれているが、中でも興味深いのが風の名前である。今の季節ならば、梅雨明けの夏 […] 共有:TwitterFacebook
2022年6月18日 / 最終更新日時 : 2022年6月18日 okihon-ya 時の話題 慰霊の日とウクライナ侵攻 沖縄戦で実質的に組織的な戦闘が終了したとされる慰霊の日、6月23日が、まもなくやってくる。戦争を二度と起こさないことを誓う日のはずだが、今年は特に、平和をめぐる世界の状況が大きく変わったことは誰もが認めるところだろう。 […] 共有:TwitterFacebook
2022年6月12日 / 最終更新日時 : 2022年6月12日 okihon-ya 時の話題 聞こえるのはバラマキと軍備増強 新型コロナ感染の拡大で冷え切った観光業を刺激しようと、旅行代金の割引サービスが全国的に広まり、観光地が活況を取り戻しつつあるとTVニュースが伝えている。それ自体は悪いことではないが、国が膨大な借金を抱え次世代にツケを残 […] 共有:TwitterFacebook
2022年6月5日 / 最終更新日時 : 2022年6月5日 okihon-ya 時の話題 米軍への忖度か? 消極的な国の対応 沖縄の米軍基地周辺の河川や浄水場の飲料水などから検出された有機フッ素化合物PFASは、消火剤などに使われてきたが、発がん性が疑われ体内に長く留まるといわれる有害物質。市民団体が京都大の協力を得て、基地周辺に住む本島中北 […] 共有:TwitterFacebook
2022年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年5月29日 okihon-ya 時の話題 雨続きの日が多い今年の梅雨 梅雨だから雨の日が多いのは当たり前といえば、当たり前だが、ここ数年沖縄では梅雨に入ってもしばらく雨のない日が結構当たり前になっていたと思う。そういう意味では今年は違う気がする。今の季節にしては涼しい日も多い。 天候を […] 共有:TwitterFacebook
2022年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年5月29日 okihon-ya 本の紹介 切り刻まれた生を繋ぎ合わせる ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ『神話の力』① 目まぐるしい速さで情報が更新され複雑化する社会の中では、個人の役割はより細分化され、より多くのスペシャリストを育てる方向へ進む。分業は産業社会が始まったときからの宿命だ。おかげで作業は効率化され、知識や技術は細いドリル […] 共有:TwitterFacebook
2022年5月22日 / 最終更新日時 : 2022年5月22日 okihon-ya 本の紹介 自分史上最も複雑な読後感 佐藤正午著『月の満ち欠け』 好きな作家の作品や評判が気になる作品を選んで購入することが多いが、読書の幅を広げようと、書店の店頭で何の予備知識がなくその場の思い付きで選ぶこともある。本書はこのパターンだ。何とも奇妙なストーリである。成人の女性が亡く […] 共有:TwitterFacebook