2023年9月30日 / 最終更新日時 : 2023年9月30日 okihon-ya 本の紹介 長く険しい沖縄「自立」への道 仲村清司・宮台真司著『これが沖縄の生きる道』 米軍基地反対の声をあげても、なかなか幅広い共感を得にくい時代。基地反対派も容認派も無関心派も、表面的には意見も考え方も生き方も相いれないように見えても、「なぜ、そう考えるか」をどんどん掘り下げていけば、共有できる感覚や […] 共有:TwitterFacebook
2023年9月23日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 okihon-ya 本の紹介 ユーミン、尾崎豊、大滝詠一にも投影 難波功士編『米軍基地文化』 本書では各方面から米軍基地が日本文化・社会に及ぼした影響を分析するが、70年代から80年代にかけて歌謡曲やニューミュージックの洗礼を受けた者としては「第2章 米軍キャンプ・アメリカ・歌謡曲 ――戦後ポピュラー音楽のひと […] 共有:TwitterFacebook
2023年9月16日 / 最終更新日時 : 2023年9月16日 okihon-ya 本の紹介 いつまで続くか?イベント型開発 多田治著『沖縄イメージの誕生』 この「開発」手法は経済成長に一定の役割を果たしたのだろう。大型イベントを打ち上げることによって、インフラ整備が一気に進む。国際的な注目を浴び国内外から観光客を集め、関連商品の売り上げを一挙に押し上げる。しかし、成熟期と […] 共有:TwitterFacebook
2023年9月14日 / 最終更新日時 : 2023年9月14日 okihon-ya 本の紹介 同郷者がつくる市場の賑わい 石井宏典著『都市で故郷を編む』 那覇市の国際通りに面したアーケード街は迷路のように細い路地が入り組み、昭和レトロの雰囲気が漂う。食料品店、土産物店、飲食店、衣料品・アクセサリー店などが並び観光客で賑わうが、だんだん奥に進むと雰囲気は変わる。シャッター […] 共有:TwitterFacebook
2023年9月9日 / 最終更新日時 : 2023年9月9日 okihon-ya 本の紹介 沖縄と民俗学の聖域に切り込む 村井紀著『南島イデオロギーの発生』 沖縄の民衆文化や民俗を語る上で、はずせないのが柳田国男と伊波普猷だろう。柳田は沖縄をはじめ国内各地を歩き民衆の声や記録を集め、伊波は沖縄出者として沖縄の文化や歴史を深く掘り下げた。いずれにせよ、民衆の声なき声に耳を傾け […] 共有:TwitterFacebook
2023年8月20日 / 最終更新日時 : 2023年8月20日 okihon-ya 本の紹介 惜しまれる伝統的な街並み 柳宗悦著『琉球の富』② 本書の14ページに、日本の城下町では「どの町が最も美しいか」と問われれば、ためらわずすぐに「沖縄の首里が第一」と答えると書いている。それは、83ページから94ペースに掲載される戦前の首里の写真を見れば、リップサービスで […] 共有:TwitterFacebook
2023年8月13日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 okihon-ya 本の紹介 三つの異界をどう評価? 高山羽根子著『首里の馬』 本書は、沖縄で暮らす主人公・未名子が「郷土資料館」「クイズ」「宮古馬」という三つの世界にかかわる物語である。それぞれが、奇妙な世界であり、幻想と現実の境界線にきわどく横たわる。著者はそれぞれの世界の細部を描き、その質感 […] 共有:TwitterFacebook
2023年7月30日 / 最終更新日時 : 2023年7月30日 okihon-ya 本の紹介 自分と社会を知る教育の必要性 打越正行著『ヤンキーと地元』② 本書の登場する若者たちに共通することは十分な教育を受けられなかったことだろう。学校では1クラス30~40人を同じスピードで、同じやり方で教育しようとするから、追いつけなかったり、はみ出したりする児童・生徒が何人も出るの […] 共有:TwitterFacebook
2023年7月23日 / 最終更新日時 : 2023年7月23日 okihon-ya 本の紹介 住民にとって豊かさとは何か 柳宗悦著『琉球の富』① 著者は美術評論家や宗教哲学者として知られるが、本書ではタイトルのとおり琉球の富について語る。富の象徴として最初に「墳墓」を、次に「首里」を挙げている。ともに壮大さや豪華さとはかけ離れ、ぱっと見た印象では地味である。しか […] 共有:TwitterFacebook
2023年7月9日 / 最終更新日時 : 2023年7月9日 okihon-ya 本の紹介 組織の呪縛から逃れられない若者たち 打越正行著『ヤンキーと地元』① 著者は、沖縄で暴走族に加わる若者たちの輪に入り、彼らの心情や生活史を捉えようとする。調査させてほしいと真正面から彼らに求めても受け入れられない。ほとんど年下の彼らにつきまとうように接近し、「パシリ」のような命令に従いな […] 共有:TwitterFacebook