2021年4月8日 / 最終更新日時 : 2021年4月8日 okihon-ya 本の紹介 大城立裕著『まぼろしの祖国』読書日記① 200ページを読んだところで立ち止まり振り返ってみる。太平洋戦争後、沖縄が本土からの分離が正式に決まった1952年前後が小説の舞台である。米軍から物資を盗み取る「戦果あげ」の場面から、本格的に舞台の幕があがる。終戦直後 […] 共有:TwitterFacebook
2021年4月7日 / 最終更新日時 : 2021年4月7日 okihon-ya 沖縄の空気 トックリキワタが全開 那覇新都心の運動公園でトックリキワタのワタが全開である。枝のあちこちにぶら下がるアボガドのような暗緑色の実が割れ、白い綿の塊のようなものが顔を出している。先週の土曜日(4月3日)には、1本の木に数個の実が割れている程度 […] 共有:TwitterFacebook
2021年4月4日 / 最終更新日時 : 2021年4月4日 okihon-ya 本の紹介 瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』 それほど読みたいと思わなくても、最近話題の本や賞をとった作品は時折、読むようにしている。時代の空気を取り入れ、読書傾向が偏らないようにするためである。それでもさすがに一定の評価を得ているだけあって、読み終えた後、たいて […] 共有:TwitterFacebook
2021年4月3日 / 最終更新日時 : 2021年4月3日 okihon-ya 沖縄の空気 シーサーの日に「全国最多」 4月3日は語呂合わせで「シーサーの日」。琉球王国時代から焼物の町として知られる壼屋では、この日にちなみ那覇市立壼屋焼物博物館の無料公開、シーサー制作の実演や国指定重要文化財「新垣家住宅」の一般公開などが行われるせいか、 […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月30日 / 最終更新日時 : 2021年3月30日 okihon-ya 時の話題 複雑・強大化する破壊神 話題になっている劇場版アニメ『シン・エヴァンゲリオン』を見た。これまでの一連の作品はテレビで再放送を断片的に目にしただけであり、もともと筋立てが難解なせいもあろう、ストリーについては語りにくいが、圧倒的な破壊シーンは確 […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月27日 / 最終更新日時 : 2021年3月27日 okihon-ya 本の紹介 東北と琉球弧の共通性 『ヤポネシア考 島尾敏雄対談集』② 対談の中で琉球弧の人々が持つ気風に関して、「遊牧民」「大平原」という言葉が出てくるところが興味深い。離島といえば小さな狭い世界のはずだが、逆に山は低く平らであるために陸地と海の境目がはっきりせず、島の中にいても大平原の […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月25日 / 最終更新日時 : 2021年3月25日 okihon-ya 本の紹介 島尾敏雄『死の棘』 凄まじい夫婦のやりとりである。小説の中心は、浮気をした夫を妻が延々と責め立てることに尽きる。妻は夫の浮気で精神に異常をきたすようになり、平穏な伴侶の表情を浮かべていたかと思えば、時折、発作のように夫の不貞をなじり嫌味を […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月22日 / 最終更新日時 : 2021年3月22日 okihon-ya 本の紹介 日本列島の多様性はどこに? 『ヤポネシア考 島尾敏雄対談集』① 沖縄の戦後史に関する書物を調べていると、時々目にする「ヤポネシア」という言葉が気になり、『ヤポネシア考 島尾敏雄対談集』(1977年初版)を読んだ。本書では、奥野健男、石牟礼道子、大城立裕、谷川健一、司馬遼太郎といった […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月15日 / 最終更新日時 : 2021年3月22日 okihon-ya 沖縄の空気 地元志向の強い沖縄 就職活動が解禁となる今の時期、仕事の関係で就活中の学生にインタビューするが、沖縄の若者と話していて、自分の時代とは違うなと感じることがある。東京志向がほとんどないことだ。「できれば地元にいたい」「県外の就職は考えていな […] 共有:TwitterFacebook
2021年3月12日 / 最終更新日時 : 2021年3月12日 okihon-ya 本の紹介 個性をあおられる子どもたち -日本の病巣はどこに?②- 記憶によれば、1980年代ごろから世間が盛んに「個性」と叫ぶようになった。日本は経済大国になったが、さらに発展するには個性を持った人材が必要という文脈だったと思う。同じ頃、「国際化」も唱えられ始めたから、グローバル化が […] 共有:TwitterFacebook