2020年7月30日 / 最終更新日時 : 2020年7月30日 okihon-ya 本の紹介 吉田健正『「軍事植民地」沖縄』 1996年、著名な軍事アナリストの言葉から本書は始まる。「『沖縄の連中はいい加減にせい』という声が出ているんです……だんだん本土側がいらだっているのです」。何にいらだつかといえば、沖縄の米軍基地への反対である。歴史的 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月26日 / 最終更新日時 : 2020年7月26日 okihon-ya 沖縄の空気 時々、ドゥーチュイムニー(沖縄方言:ひとりごと)その2. 早朝の小雨の中、セミの合唱は鳴りやまず、短いひと夏の生命を謳歌するその勢いに、ついに雨は止んでしまった。 昨日の新聞記事によると、今日(7月26日)の午前中に、私の住まいの近所で不発弾処理が行われるようだ。 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月26日 / 最終更新日時 : 2020年7月26日 okihon-ya 本の紹介 本土と沖縄で異なる占領政策 1945年に太平洋戦争が終わってから1952年にサンフランシスコ講和条約が発効するまで日本本土も占領下に置かれたが、沖縄の米軍統治とは異なる。沖縄の占領が20年長いだけでなく、質的にも異なっていた。本土の占領は米国だけ […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月18日 / 最終更新日時 : 2020年7月18日 okihon-ya 沖縄の空気 消えゆく那覇の路地裏 那覇の市街地を貫く大通りから1本横道にそれると、昭和の香り漂う路地裏があちこちに広がる。車の侵入を拒む細い路地には、わが物顔の猫が寝そべる。コンクリートも雨水の跡やひび割れが幾筋も入り、書かれた文字は薄れ消えかかる。隙 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月12日 / 最終更新日時 : 2020年7月12日 okihon-ya 本の紹介 終戦記念日とは何か 戦争の記憶を風化させてならない。よく口にされるが、佐藤卓己/孫安石編『東アジアの終戦記念日 ―敗北と勝利のあいだ』に目を通すと、戦争の記憶は終戦から10年経たないうちに変質していることがわかる。印象操作の跡がうかがわれ […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月11日 / 最終更新日時 : 2020年7月11日 okihon-ya 本の紹介 ジョージ・スミス『琉球と琉球の人々』 英国国教会香港管区主教のジョージ・スミスが1950年、英船レイナード号で琉球を訪れた際、直接見聞きした体験や、琉球側から受け取った書簡などが記されているが、住民は異国人とまともに話すことを禁じられ、王府はあの手この手で […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月11日 / 最終更新日時 : 2020年7月11日 okihon-ya 本の紹介 政治的中立とは何か 沖縄の戦後史を振り返るとき、教職員活動を外すことはできないだろう。福地曠昭『教育戦後史開封 ―沖縄の教育運動を徹底検証する―』が語るように、米軍は沖縄統治や基地管理に少しでも妨げになると認めれば、容赦なく沖縄住民を排除 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月5日 / 最終更新日時 : 2020年7月5日 okihon-ya 本の紹介 加藤典洋『敗戦後論』について②:文学の意味 この本を読んだら何の役に立つか、どんな効能があるかアピールする題名をつけた本がやたら目につく。ネットでさまざまな情報や娯楽に触れられる中、移り気で気の短い消費者の関心を、何とか紙の活字という古い媒体へ引き留めようと工夫 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月4日 / 最終更新日時 : 2020年7月5日 okihon-ya 沖縄の空気 時々、ドウーチュイムニー(沖縄方言:ひとりごと)その1 四階建てアパートの三階の一室に我が住まいがあり、そのベランダからの視界は雑木林で覆い尽くされている。 ベランダの手すりから下を覗くと、密な雑草と樹木がアパートとの境界を溢れんばかりに繁茂し、そのまま視界を頭 […] 共有:TwitterFacebook
2020年7月4日 / 最終更新日時 : 2020年7月5日 okihon-ya 本の紹介 見えにくい基地と女性の関係 中国や北朝鮮との緊張関係の高まりを背景に、わが国では軍事力が存在感を増している。「隣国に対抗してもっと軍事力を強化せよ」や「攻撃される前に攻撃せよ」と勇ましい声が上がる一方、「やはり米軍抜きには国は守れない」という呟き […] 共有:TwitterFacebook