2023年2月18日 / 最終更新日時 : 2023年2月18日 okihon-ya 本の紹介 民主国家の中の非民主的組織という矛盾 吉本秀子著『米国の沖縄占領と情報政策』 最近、国内では軍備の拡大を訴える声ばかりが響き渡る。近隣諸国の安全保障状況を見渡せば、仕方ないかもと思うものの、沖縄の米軍基地をめぐる歴史を振り返ると、無条件で軍隊の力を増強させることには不安も伴う。軍隊組織は基本的に […] 共有:TwitterFacebook
2023年2月12日 / 最終更新日時 : 2023年2月12日 okihon-ya 本の紹介 国家の虚飾に挑んだ日々 大野光明著『沖縄闘争の時代 1960/70』 沖縄返還が実行される前夜、沖縄の内外を問わず、さまざまな場面で「闘争」が繰り広げられたことを本書は語る。米軍基地の固定化にとどまることなく、ベトナム戦争へのかかわり、本土における差別と格差、沖縄の歴史と文化との対峙、さ […] 共有:TwitterFacebook
2023年2月5日 / 最終更新日時 : 2023年2月5日 okihon-ya 本の紹介 分断の時代に公正中立は可能か 安田浩一著『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』② そもそも「偏向」とは何だろう。この言葉の裏側には、メディアは「公正中立」であるべきという考えがある。戦前・戦時中への反省から生まれたのであろう。軍部の発表をそのまま紙面に載せ戦争に加担したことは否定できない。権力の動き […] 共有:TwitterFacebook
2023年2月3日 / 最終更新日時 : 2023年2月3日 okihon-ya 本の紹介 新冷戦時代、沖縄は憎悪と攻撃の対象か 安田浩一著『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』① 本書では、著者が沖縄の新聞で働く記者を中心に取材している。沖縄に集中する米軍基地によって何が起きているか追い続ければ、基地に対して批判的にならざるを得ない現実が浮かび上がる。では、なぜ沖縄の新聞が「偏向」していると呼ば […] 共有:TwitterFacebook
2023年2月2日 / 最終更新日時 : 2023年2月2日 okihon-ya 本の紹介 米軍基地の沖縄集中はいつ始まったか 川名晋史著『基地の消長 1968-1973』② 沖縄に関する大きな誤解の1つは、米軍基地の集中は終戦直後から始まっていたという考えである。これを信じているからこそ、米軍基地の沖縄集中は当然で軍事的な理由の裏付けがあり、本土で沖縄の米軍基地は受け入れられないという論調 […] 共有:TwitterFacebook
2023年1月28日 / 最終更新日時 : 2023年1月28日 okihon-ya 基地 同盟を強調しても日本防衛には触れず 川名晋史著『基地の消長 1968-1973』① 本書で気になるのは在日米軍の役割に関する記述だ。「日本防衛を支援するための部隊も展開していない」「日本本土を防衛するために日本に駐留しているいるわけではなく、韓国、台湾、および東南アジアの戦略的防衛のため」「ほとんどす […] 共有:TwitterFacebook
2023年1月22日 / 最終更新日時 : 2023年1月22日 okihon-ya 時の話題 沖縄で考える軍備増強論との距離感 昨日(1月21日)の地元紙は、2014年製作のハリウッド映画「コジラ」において米国防総省が、広島に投下した原爆の被害に触れた台詞に対して抗議したほか、脚本全体を変更するように求め、映画の製作者側がこれを受け入れていたこ […] 共有:TwitterFacebook
2023年1月15日 / 最終更新日時 : 2023年1月15日 okihon-ya 時の話題 サクラの開花が進む那覇市の公園 那覇市の緑ヶ丘公園に昨日(1月14日)行ってみると、ぽつぽつとヒカンザクラが花をつけていた。1週間前は1,2輪程度だったから、ゆっくりではあるが、確実に開花が進んでいる。ヒカンザクラは寒くならないと花が開かいないといわ […] 共有:TwitterFacebook
2023年1月15日 / 最終更新日時 : 2023年1月15日 okihon-ya 本の紹介 沖縄とSDGsに潜む危機を直視せよ 斎藤幸平著『人新世の「資本論」』 耳慣れない言葉が並ぶタイトルだが、本書を開くとすぐに挑戦的な言葉が目に飛び込む。「SDGsは大衆のアヘンである」。何となく日頃から感じているところをずばり言い当てている。今、政府からメディアまでSDGsを盛んにもてはや […] 共有:TwitterFacebook
2023年1月11日 / 最終更新日時 : 2023年1月11日 okihon-ya 時の話題 人間がまだ人間だった頃の沖縄物語 平良孝七展 沖縄県立美術館で開催されている「平良孝七展」を訪れた。平良孝七は大宜味村生まれの写真家。同展では沖縄の本土復帰前後から、亡くなる1990年代まで撮影した作品を時代やテーマごとにまとめられている。彼の作品をながめて改めて […] 共有:TwitterFacebook